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【JAZZ新譜】ボストン在住の日本人ジャズピアニストの新作 Song Of Joy / YOKO MIWA (2021)

ソング・オブ・ジョイ / 三輪洋子

 

ボストン在住の実力派ピアニスト三輪洋子さんの9枚目となるリーダーアルバム「Song Of Joy」が、アメリカのメディアで好評で、ジャズチャートの上位を伺う勢いだ。

JazzTimes Magazineは「ビル・エバンスのよう」「今年のアルバムの中では最高の1枚」とまで評している。

 

彼女は神戸市出身で、大阪音楽大学ピアノ科卒。

小曽根実氏、小曽根真氏に師事し、96年にはバークリー音楽大学の奨学金オーディションを受けトップ成績で合格する。

卒業後の2000年に結成されたYoko Miwa Trioは、ボストンのトップ・ジャズクラブ、”Ryles Jazz Club”や “Les Zygomates” で10年近くに亘り演奏。

2011年にはバークリー音楽大学のピアノ科の助教授に任命される。
日本人女性がピアノ科の助教授に就いたのは、秋吉敏子氏以来、約40年ぶりという栄誉。

ファーストアルバムは、2001年リリースの「In the Mist of Time」

以後、2019年の8作目「Keep Talkin’」まで、コンスタントにアルバムをリリース。

そして2021年、「Song Of Joy」が発表された。

 

Miwa Yoko (p)
Will Slater (b)
Scott Goulding (ds)
というトリオ編成で、王道感のある演奏にあふれている。

いまどき“女性らしい”などとは言ってはいけないのかもしれないが、そう言いたくなる気品と華のあるフレージングが彼女の持ち味だと思う。

アルバムタイトルにもなっている「Song of Joy」はビリー・プレストンの曲で、他にもセロニアス・モンクやデューク・ジョーダンの曲を採りあげているが、約半数の曲が彼女のオリジナル。

作曲の才能も相当なものだ。

5曲目の「The Lonely Hours」は、亡くなった父親に捧げたもの。

父が天に旅立つ時、コロナ禍の影響により、洋子さんは日本に帰国できなかったそうだ。

追慕の想いにあふれながらも、前向きな意思も感じさせる、素晴らしいバラードである。

Songs of Joy(輸入盤)

Songs of Joy(輸入盤)

  • アーティスト:Miwa Yoko
  • 発売日: 2021/02/12
  • メディア: CD
 

 1. Freedom
2. Largo Desolato
3. Song of Joy
4. Small Talk
5. The Lonely Hours
6. No Problem
7. The Rainbirds
8. Think of One
9. Inside A Dream
10. Tony's Blues
11. Babe I'm Gonna Leave You

 

 こちらはアルバムのトレーラー


Yoko Miwa Trio / 'Songs of Joy' Album Trailer

 <了>

 

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