ライク・マインズ / アラン・ブロードベント
端正でエレガント、ピアノトリオの王道を行く作品
ニュージーランド出身のピアニスト、アラン・ブロードベントは1947年生まれのベテラン。
作編曲家としても高い評価を得ており、現在はニューヨークを拠点に活動中だ。
本作のジャケットには、本人含め、ひとクセありそうなオヤジが3人。
かねて共演を重ねてきたドラマーのビリー・ミンツ、ベーシストのハービー Sを伴って、ピアノトリオの王道ともいうべき演奏を聴かせている。
収録曲はブロードベントのオリジナル1曲のほか、ハンク・モブレイの “This I Dig of You”、ソニー・ロリンズの“Airegin”、バド・パウエルの“Blue Pearl”、チャーリー・パーカーの“ Yardbird Suite”など、ジャズの巨人たちの作品がずらり。
この人の演奏には、ブルージーさやアクの強さはあまりなく、タッチは端正でエレガント。
フレージングの緩急が巧みで、ソロもメロディアスなので、聞いていて心地よい。
聴き手をあまり選ばない間口の広い作品とあってか、JAZZ WEEKではベスト10に入っている。
Alan Broadbent (p)
Harvie S (b)
Billy Mintz (ds)
1 This I Dig of You
2 Prelude to Peace
3 With the Wind and the Rain in Your Hair
4 Dance Only with Me
5 Airegin
6 Stairway to the Stars
7 Blue Pearl
8 This Is New
9 Yardbird Suite
<了>
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