おとのほそみち

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山下達郎サンデーソングブック2023年10月29日『棚からひとつかみ+リクエスト』

番組中の曲解説の主要な部分を書き起こしています。ネットに音源がある楽曲にはリンクを張っていますが、オンエアされた音源とはヴァージョンが異なる場合が多々あります。

 

1. ターナーの汽罐車 / 山下達郎  '92
2. TALKING IN YOUR SLEEP / THE ROMANTICS '83
3. AIN'T NO WOMAN (LIKE THE ONE I GOT) / THE FOUR TOPS '73
4. RED BEANS / PROFESSOR LONGHAIR  '79
5. JESSICA / THE ALLMAN BROTHERS BAND '73
6. I'M COMING HOME / JOHNNY MATHIS  '73
7. SUNSHINE AMONG US / ETERNITY'S CHILDREN  '68
8. RECIPE / 山下達郎 '19


季節がだんだん涼しくなってきましたので、そういうようなことのリクエスト。
アルバム「アルチザン」から、おなじみ「ターナーの汽罐車」
ターナーの汽罐車 / 山下達郎

 

ザ・ロマンティックスはデトロイトの4人組ロック・バンド。
デトロイトのロック・バンドは骨太でいい音をしている。
1983年、全米3位のヒット・ソング「TALKING IN YOUR SLEEP」。
TALKING IN YOUR SLEEP / THE ROMANTICS 


フォー・トップスがモータウンからダンヒルに移籍してランバート&ポッターの名曲で以前以上の成功を収めた。
1973年、全米ソウル・チャート2位、全米4位の「AIN'T NO WOMAN (LIKE THE ONE I GOT)」。
AIN'T NO WOMAN (LIKE THE ONE I GOT) / THE FOUR TOPS 


次はニューオリンズもの。
プロフェッサー・ロングヘアーはニューオリンズを代表するピアニスト、そしてシンガー。
彼のラストアルバム1979年の『CRAWFISH FIESTA』、「ザリガニ祭り」
その中から「RED BEANS」。
彼は名前をいろいろ変えたり、レコード会社を転々としたり、まるで古今亭志ん生のような人生。
正確に言うとこれは、生前最後のアルバム。
RED BEANS / PROFESSOR LONGHAIR  


オールマン・ブラザーズ・バンドの1973年の最大ヒットアルバム『Brothers and Sisters』
全米NO.1、5週間のプラチナディスク。
彼らの代表作「JESSICA」は7分と長いが、7分聞かないと良さがわからない。
ディッキー・ベッツの素晴らしい作品。
これも結局50年になる。
1973年はシュガー・ベイブを結成した年で、周りはみんなこのアルバムを聴いていて、「デュアン・オールマンもいいけどディッキー・ベッツもすごいよな」とそういうような話をしていたのを思い出した。
50年経っても色褪せないインタープレイの素晴らしさ。キーボードもすごい。
JESSICA / THE ALLMAN BROTHERS BAND 


ジョニー・マティスの1973年のアルバム『I'M COMING HOME』は全曲の作曲、アレンジ、プロデュースがトム・ベルの作品。
あまり売れなかったが、ジョニー・マティスをトム・ベルが手掛けるという期待には、オケがちょっと薄かったり。
何回も聴いてるとしみじみ沁みてくるアルバムで、すごくよく聞いた。
そのタイトルソング、1曲目の「I'M COMING HOME」。
I'M COMING HOME / JOHNNY MATHIS  


エタニティーズ・チルドレンはいわゆるソフト・ロックの範疇に入る4人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。
カート・ボエッチャーのプロデュース、アレンジで知られている。
1970年代はなかなか手に入らなかったアルバムだが、いまはCDで手軽に聞ける。
1968年のファースト・アルバム『ETERNITY'S CHILDREN』のラストに入ってる「SUNSHINE AMONG US」。
SUNSHINE AMONG US / ETERNITY'S CHILDREN  


2019年のシングル「RECIPE」にリクエストがたくさん。
RECIPE / 山下達郎