おとのほそみち

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山下達郎サンデーソングブック2023年8月6日『ティナ・ターナーで棚からひとつかみ』

番組中の曲解説の主要な部分を書き起こしています。ネットにある楽曲にはリンクを張っていますが、オンエアされた音源とはヴァージョンが異なる場合が多々あります。

1. SYNC OF SUMMER / 山下達郎 
2. SOMETIME WHEN WE TOUCH / TINA TURNER "ROUGH" '78
3. LET'S STAY TOGETHER / TINA TURNER '84
4. WHAT LOVE GOT TO DO WITH IT / TINA TURNER '84
5. PRIVATE DANCER / TINA TURNER '85
6. TYPICAL MALE / TINA TURNER '86
7. I DON'T WANNA FIGHT / TINA TURNER '93
8. IN YOUR WILDEST DREAM / TINA TURNER with BARRY WHITE '96

 

先週は「アイク&ティナ・ターナーで棚からひとつかみ」
ティナ・ターナー亡くなりましたので遅ればせながらです。
特集というほど密度が濃くないので「棚からひとつかみ」でございます。
今週はティナ・ターナーがソロになり、ティナ・ターナー名義で発表された作品を本当に舐める程度で。
80年代、90年代になっておりますので必然的に曲が長くなっております。

まず7月26日発売、山下達郎のニューシングル。
SYNC OF SUMMER / 山下達郎


ティナ・ターナーの人生は自伝も出ましたし映画化もされております。
波乱万丈というか凄惨とも言うべき人生ですね。
なので、そういうものはですね最近ではよく知られております。
そういうことは本、ネット、そういうものでお調べいただきまして。
今日は、先週もそうですけれども音楽に焦点を絞って、1曲でも多くという感じであります。
それでも足りないんですけれど。

70年代にようやく離婚が成立したんですけども、色々借金抱えたり訴訟問題たくさんありまして。
70年代の前半はクラブまわりでしのぐという、そういう生活でありましたけれど。
ソロ・アルバムが74年に出まして、だけど、なかなか商業的成功を得られませんでした。
3作目にあたります、ユナイテッド・アーティスツ・レコードのロードショー・レーベルから78年に出しましたソロアルバム「Rough」
私、この当時バリー・マンの作品を一生懸命集めていて、ティナ・ターナーがバリー・マンの作品をここで歌っておりましたので、買って聴きました。
とてもいい出来だったので、その後も愛聴しております。
番組でも何度かかけたことがあります。
1978年、ティナ・ターナーのアルバム「Rough」から。
SOMETIME WHEN WE TOUCH / TINA TURNER


80年代に入りまして、ライブ活動を続ける中で、少しずつパワーを取り戻しまして。
もともとうまい人なので、EMIと契約することになります。
そこで出ましたアル・グリーンのカバー「Let's Stay Together」
これが84年に全米3位の大ヒットになり、ここからティナ・ターナーの大復活劇が始まります。
LET'S STAY TOGETHER / TINA TURNER


続いて出ましたシングルが、これがまた大ヒット、ミリオンセラーになりました。
全米ナンバ-ワン。
この頃からティナ・ターナーに作品を提供していくのがグラハム・ライルとテリー・ブリテン。
このコンビが中核になっていきます。
その代表作のうちの1曲。邦題「愛の魔力」
WHAT LOVE GOT TO DO WITH IT / TINA TURNER


このEMIのアルバム、「Private Dancer」からもう1曲大ヒットが生まれます。
アルバム・タイトル曲「Private Dancer」、娼婦を歌った曲ですけれども。
作曲マーク・ノップラー、間奏のギターソロがジェフ・ベック。
なんかもう、どうだ!っていう感じで。
これも随分、当時聴きました。
ちょっと長いんですけど、最後まで聞かないと面白くないので。
サックスはキング・クリムゾンのメル・コリンズ、オルガンはダイアストレイツのアラン・クラーク。
すごいクロスオーバー。
PRIVATE DANCER / TINA TURNER


ティナ・ターナー棚つか、本当に舐める程度しかできません(笑)
結局、自分の好きな曲かけるしかないので、私のお好みのやつ。
86年のティナ・ターナーの「Typical Male」
これもグラハム・ライルとテリー・ブリテンのコンビの作品。
TYPICAL MALE / TINA TURNER


93年、こんどはヴァージン・レーベルになりまして。
ヴァージンからも随分ヒットが出ますが、この曲もベストテン・ヒット全米9位。
I DON'T WANNA FIGHT / TINA TURNER


今日の最後は、ティナ・ターナーはいろんな人とデュエットやっております。
ブライアン・アダムス、デビット・ボウイ、いろんな人とやっておりますが。
とりわけお気に入り、1996年、ティナ・ターナーwithバリー・ホワイト。
これを最後にお聴きいただきます。
ティナ・ターナーに心よりご冥福をお祈り申し上げます。
IN YOUR WILDEST DREAM / TINA TURNER with BARRY WHITE