これはもっと話題になっていいのではないか。

アメリカのジャズチャート「JazzWeek」2025年4月21日付のランキング
1位はArtemisの『Arboresque』である。
Artemisは、2016年、アメリカの当代屈指の女性ジャズプレイヤーで結成されたスーパーグループ。

メンバーは5人で、ベースを担当しているのが上田典子だ(左端:写真はArtemisのオフィシャルサイトより)。
兵庫県出身。バークリー音楽大学でジャズ作曲を専攻し1997年に卒業。
ニューヨークを拠点に活動し、ケニー・バロン、グラディ・テイト、日野皓正、小曽根真ら著名なジャズプレイヤーと共演を重ねてきた。
Artemisは「Downbeat」誌のJazz Group of the Yearを2年連続で受賞するなど評価は高く、3作目のアルバムとなる本作も好評でセールスも順調なようだ。
オリジナル曲が中心で、上田典子も曲提供している。
個人的な感想としては、ウェイン・ショーターの「Footprints」を採り上げていて、その解釈とアレンジが興味深かった。
6位にはトロンボーンプレイヤーNanami Haruta(治田七海)の『The Vibe』がランクイン。
そもそも女性のトロンボーン奏者自体少ないし、トロンボーン奏者のリーダーがアルバムチャート上位に入ることも決して多くはない。
そういう状況の中でのランクインである。
治田は北海道出身。ミシガン州立大学に特待生として留学し、現代ジャズトロンボーンの第一人者マイケル・ディーズに学ぶ。
治田は以前にデュエット作をリリースしているが、本作『The Vibe』が初のリーダーアルバムで、師匠のマイケル・ディーズも参加している。
全11曲のうち治田のオリジナルが3曲で、マイケル・ディーズや、トロンボーン・レジェンドのカーティス・フラーの作品も。
ラストはスタンダードの「Unchained Melody」で締めるというバランスもいい。
早くも次作が楽しみだ。
最近ではゴルフの西郷真央のメジャー初優勝という嬉しいニュースが届けられたが、ジャズの分野でも活躍している日本人女性たちがいることも、ぜひもっと多くの人に知られてほしい。

