マリア・シュナイダー・オーケストラに15年以上在籍するなど、ニューヨークのジャズ・シーンで活躍する中堅トロンボーン・プレイヤー、ライアン・ケバリー。
かねてからブラジル音楽に関心をもっていたケバリーは、2017年にサンパウロを訪れ、ブラジルの大御所ギタリスト、トニーニョ・オルタと長年に渡って共演しているフィリッペ・シルヴェイラ(ピアノ)、ポリーニョ・ヴィセンテ(ドラムス)らに出会って意気投合。
ティアゴ・アルヴェス(ベース)を加えて〈Collective Do Brasil〉を結成し、サンパウロで録音したのがこの作品。
ミルトン・ナシメントらのカヴァーが5曲ということもあり、全体の印象としてはジャズというより
ブラジル音楽だが、ライアンのソロにはやはりジャズの響きが。
そのライアンの温かみのある音は、ブラジル音楽特有の哀愁感とほどよくマッチしていて、とても耳あたりが良く、癒される。
1.Cio da Terra
2.Campinas
3.Carbon Neutral
4.Sonhos da Esquina
5.Club Da Esquina 2
6.Aqui, Oh!
7.Tarde
8.Francisca
<了>
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