井上淑彦は10代でデビューし、森山威男との共演などで知られるサックスプレイヤー。
長く日本のジャズシーンの最前線で活動していたが、2015年3月、惜しくも病気のため永眠した。
その井上と長く活動を共にしてきたピアニスト田中信正が、井上の作曲作品をソロピアノで演奏したのがこのアルバム。(2曲は田中のオリジナル)
実は私は、これまでこの二人の活動を追いかけていたわけではないのだが、NHK-FMの「ジャズトゥナイト」で案内役の大友良英が採り上げているのを聞き、耳を奪われた。
コンセプトの明確なアルバムの、それもソロピアノだから、あまり語ることはないのだが、とにかく曲が美しいし、コクのある音、陰影の深い演奏が素晴らしい。
1 Prologue (Nobumasa Tanaka)
2 Stone (Toshihiko Inoue)
3 Fireworks (Toshihiko Inoue)
4 ♯6 (Toshihiko Inoue)
5 Who is it? (Toshihiko Inoue)
6 間奏曲 (Nobumasa Tanaka)
7 Flower snow (Toshihiko Inoue)
8 冒険 (Toshihiko Inoue)
9 わたすげ (Toshihiko Inoue)
10 Retrospection (Toshihiko Inoue)
11 Gratitude (Toshihiko Inoue)
12 North rider (Toshihiko Inoue)
<了>
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