おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎氏が選ぶ「政治・政治家」の曲(邦楽編)

 

「山下達郎サンデー・ソングブック」2024年7月7日の放送では、この日が東京都知事選当日であることから「政治と政治家で棚からひとつかみ」と題して、洋邦の政治に関する曲がオンエアされた。

ここでは後半に紹介された邦楽3曲について、番組中の曲解説の抜粋とともにまとめてみた。


俺は政治家だ / 真島昌利  アルバム『RAW LIFE』収録 '92

RAW LIFE-Revisited-

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まずは真島昌利さん、マーシー。
1992年のソロ・サード・アルバム「RAW LIFE」に入っている、その名もずばり「俺は政治家だ」。
93年、シングルカットされた。

 


選挙に行ったけど / ギターパンダ  アルバム『ロックン・ロール・パンデミック』収録 '20

選挙のことを歌った歌があるかと思って邦楽を探したがなかなかなくて、1曲だけ発見した。
歌っているのがギターパンダさん。
パンダの着ぐるみでパフォーマンスをする人で、本名・山川のりをさん。
この人は忌野清志郎&2・3'sのギタリストで、この曲にも清志郎さんの影響がかなりある。
今日唯一めちゃくちゃリアリティのあるやつ。
僕好みのギター・ソロ。

 

 

お政治オバチャン / 憂歌団  アルバム『セカンド・ハンド』収録 '76

最後は憂歌団。
1975年の「お掃除おばちゃん」っていうシングル、名作だが、差別だとクレームがついて放送禁止になったところもある。
それで翌年の1976年のセカンド・アルバム『セカンド・ハンド』に入っているのが、「お政治オバチャン」っていう曲で、これも傑作!

 

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ブログ主としては憂歌団の「お政治オバチャン」に大いに納得。
 あたしゃ天下のお政治オバちゃん
 心は正義の血で燃える
 あたしゃ差別は許さない
という歌詞が皮肉が効いていて痛快だ。

達郎氏がこの曲を選んだのは、政治がテーマであることに加え、憂歌団のこうした気概や反骨心、洒落っ気を支持してのことだろう。