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【JAZZ新譜】In Tense / Harish Raghaven (2022)

イン・テンス / ハリシュ・ラガヴァン

In Tense

In Tense

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NYの鬼才ベーシスト、注目のセカンドアルバム
シカゴ出身の南インド系のベーシスト、ハリシュ・ラガヴァンのセカンド。
前作『Calls for Action』から約3年をおいてのリリースだ。
若手の登竜門セロニアス・モンク・コンペティションのセミファイナリストとして知られるようになった彼は、これまでにサックスのイマニュエル・ウィルキンスや、ヴィブラフォンのジョエル・ロスら、新世代の旗手たちとの共演を重ねてきた。
アンサンブルのボトムを支えるというベースの従来的なスタイルとはかなり違っていて、彼の演奏は、空間のあちこちに音を放ち、他の楽器とからませ衝突させながら、音の像をつくっているかのよう。
このアルバムでも、ジョエル・ロス、ドラムスのエリック・ハーランド、ギターのチャールズ・アルトゥラら腕利きらとともに、奔放かつ緻密なアンサンブルを聞かせている。
それでも主役はやはり、ハリシュ・ラガヴァン。
1曲めの「Ama」のベースソロをはじめ、才気あふれる演奏に耳を奪われる。

 

1 Ama
2 Circus Music
3 In Tense
4 Eight - Thirteen
5 S2020
6 Prayer

Harish Raghavan – double bass
Eric Harland – drums
Charles Altura – guitar
Joel Ross – vibraphone, marimba
Morgan Guerin – tenor saxophone, electric wine instrument, bass clarinet

<了>
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