イン・ジーズ・タイムス / マカヤ・マクレイヴン
現代ジャズを代表するビート・サイエンティストの快作
マカヤ・マクレイヴンは、ビート・サイエンティストとの異名を持ち、シカゴを拠点に活動するドラマー兼プロデューサー。
現代のジャズの最先端を走る一人である。
自ら叩くだけでなく、サンプリング、リミックスにも類まれなクリエイティビティを発揮する人で、オーガニックで中毒性のあるビート感が持ち味。
本作は、他の作品と並行して約7年をかけた作品だそうで、ジェフ・パーカー、ジョエル・ロス、マーキス・ヒルらの辣腕を迎え、5つのスタジオと4つのライブ演奏スペースで録音されたものを、マクレイヴンが編集で磨き上げたという。
言うまでもなくこうしたポスト・プロダクションの緻密さも、現代のジャズの大きな特徴で、彼はその筆頭でもある。
重層的で肉厚な生楽器のアンサンブルとオーガニックなビートの掛け合わせは、なんとも心地よく、できるだけ良質なオーディオで聞きたい作品だ。
1.In These Times
2.The Fours
3.High Five
4.Dream Another
5.Lullaby
6.This Place That Place
7.The Calling
8.Seventh String
9.So Ubuji
10.The Knew Untitled
11.The Title
<了>
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