おとのほそみち

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山下達郎サンデーソングブック2022年1月16日『棚からひとつかみ』シドニー・ポワチエ+木村拓哉

曲の紹介部分を要約して記載しています(青文字は書き起こし)。
ネットに音源があるものは貼り付けていますが、必ずしもオンエアされたものと同じではありません。

1. ヘロン / 山下達郎 "コージー" "オーパス" '98
2. ROCK AROUND THE CLOCK / BILL HALEY & HIS COMETS '54
3. IN THE HEAT OF THE NIGHT / RAY CHARLES '67
4. TO SIR, WITH LOVE / LULU '67
5. "GUESS WHO'S COMING TO DINNER" MAIN TITLE / FRANK DE VOL OST '67
6. LET'S DO IT AGAIN / THE STAPLE SINGERS '75
7. MOJO DRIVE / 木村拓哉 "ネクスト・デスティネイション" 
8. GOOD LUCK, GODD TIME / 木村拓哉 "ネクスト・デスティネイション" 
9. MORNING DEW / 木村拓哉 "ネクスト・デスティネイション" 

 

私はと言いますと、いよいよレコーディングが佳境に入っておりまして、いよいよ大詰めを迎えております。
締め切りが迫ってきておりますので、毎日歌入れをしたりコーラスをやったり、いろいろと細かい修正に明け暮れております。
ですので、ちょっと歌入れ続いておりますので、声の通りが今日はいいような感じが、我ながらいたしますが(笑)

ですので、今日は完全に「棚からひとつかみ」
山下達郎のレコード棚から、ほんとうにもうアトランダムにお聴きをいただこうと、思っておりましたら、俳優のシドニー・ポワチエさんがお亡くなりになりました。
アメリカの映画界で、いわゆるアフリカン・アメリカンの俳優としては先駆者としての実績がたくさんあります。

私、昔から映画みておりますけれども、シドニー・ポワチエの主演した映画は主題歌がなかなか津々浦々でございまして。
今日は、棚つかの変形でシドニー・ポワチエ追悼でサウンドトラック。
シドニー・ポワチエが出演している映画のサウンドトラックから選んで、いろいろと前半はお届けしたいと思います。

後半は、今週水曜日1月19日に発売になります木村拓哉さんのセカンドアルバム『Next Destination』
ここに私、3曲提供しておりますので、それを今日は全曲お聴きいただく。

前半はシドニー・ポワチエ追悼でオリジナル・サウンドトラックから。
後半は木村拓哉さんのニューアルバムから。
ちょっと変則的ですけど『変則的棚からひとつかみ』という感じで(笑)お届けしたいと思います。

で、本日は超常連のみなさんからたくさん頂きました、季節柄「ヘロン」
今年もよろしくお願いします。

ヘロン / 山下達郎 

 

シドニー・ポワチエの出世作で1955年の映画『暴力教室』の主題歌、ビル・ヘイリーの「ROCK AROUND THE CLOCK」。
作られたのは1954年だが、映画の主題歌になってからウルトラ・メガ・ヒットになり、1955年に全米ナンバー1を8週間続けた。世界中で2,500万枚売れた。
ROCK AROUND THE CLOCK / BILL HALEY & HIS COMETS


シドニー・ポワチエは1927年生まれ。
両親はバハマ人で、アメリカで生まれてバハマに戻った。
いろいろな職業を転々とした後、俳優として活動をスタート。
当時、黒人の俳優は端役、裏方ばかりだったが、『暴力教室』で脚光を浴びた。
アフリカン・アメリカンの俳優として初めてアカデミーの主演男優賞を獲得したことで知られる。

私が中学三年の1967年に出演した映画の主題歌が多くなった。
ちょうど私がポピュラー・ミュージックに目覚めた頃なので印象に残っている。
1967年の映画『夜の大捜査線』の主題歌で、レイ・チャールズが歌っている同名の「IN THE HEAT OF THE NIGHT」。スコアはクインシー・ジョーンズ。全米33位。
IN THE HEAT OF THE NIGHT / RAY CHARLES


同じく1967年のイギリス映画『いつも心に太陽を』。
シドニー・ポワチエが学校教師を演じた学園もの。
『暴力教室』と同様、反抗する生徒たちを先生が収めてゆく。
主題歌を歌っているのはルル。
スコティッシュのブルー・アイド・ソウルのシンガーで映画にも主演した。
邦題は「いつも心に太陽を」。
5週連続全米ナンバー1のミリオン・セラー。
TO SIR, WITH LOVE / LULU


同じく1967年。シドニー・ポワチエの代表作の一作『招かれざる客』。
黒人男性と白人女性の結婚がテーマで、キャサリン・ヘプバーンがアカデミーの主演女優賞を獲った。スペンサー・トレイシーの遺作。
スコアはフランク・デ・ヴォール。
オリジナル・サウンドトラックの1曲目の「GUESS WHO'S COMING TO DINNER MAIN TITLE」がものすごくいい。
 "GUESS WHO'S COMING TO DINNER" MAIN TITLE / FRANK DE VOL OST


1975年に監督・主演を努めた『LET'S DO IT AGAIN』、邦題は『一発大逆転』。
主題歌はステイプル・シンガーズ。
1975年に全米ナンバー1を獲得。
作曲、プロデュースはカーティス・メイフィールド。
LET'S DO IT AGAIN / THE STAPLE SINGERS 

 

 

 


で、今週1月19日に、木村拓哉さんのセカンドアルバム『Next Destination』が発売になります。
私、このアルバムに3曲書き下ろしました。
今日の後半は、それをお聴きいただければと思います。
すでに1曲、この番組でもご披露しておりました、ロックンロールの曲でありますが「MOJO DRIVE」

3曲中2曲をクロマニヨンズの真島昌利さんに詩をお願いしました。
異色のコンビでございますけども、自分でも、なかなかお気に入りの曲が作れました。
『Next Destination』トップに入っております。
MOJO DRIVE / 木村拓哉


竹内まりやの「今夜はHEARTY PARTY」のナレーションをお願いして、それ以来の関係であります。
何度も私のライブにいらしてくださってて。
SMAP時代の曲を書くお話をいただいてたんですけども、ツアーその他でですね、なかなかチャンスがありませんで。

2020年のライブをみまして、よく考えてみたら木村拓哉さんのガチンコのすっぴんの声というのを、そこで初めて聴きまして、そこで、ふっとひらいめたことがありまして。
彼が昔から好きなロック系のですね、ハードな音をどうやって乗っけるかって、いろいろと考えました。
作ったのが、この「MOJO DRIVE」

もう1曲、今日の最後にお聴きいただきます「MORNIG DEW」
これも真島さんと一緒に書いた曲ですけども、この2曲を作りまして、もう1曲、書きました。
これは一人で、コンピューターで全部作った曲であります。
詩を書いてもらいましたのは、zoppさんという、修二と彰の「青春アミーゴ」で有名ですけども。
彼に詩を書いてもらいまして1曲作りました。
GOOD LUCK, GODD TIME / 木村拓哉

 

というわけで今日はこのへんで。
木村拓哉さんニューアルバム『Next Destination』応援してあげてください。

今日の最後は3つ目。真島さんと私のコンビの2曲のうちの1曲「MORNIG DEW」
MORNING DEW / 木村拓哉

<了>