おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック2021年12月26日『年忘れ夫婦放談 Part.2』

対談部分を書き起こしていますが、一部割愛しております。 


1. WATCHING OVER YOU / PEACH & APRICOT (竹内まりや & 杏里)
2. 元気を出して / 竹内まりや "リクエスト" "エクスプレッションズ" '87
3. YESTERDAY ONCE MORE / 竹内まりや "未発表おうちカラオケ" '00
4. 復活LOVE / 竹内まりや "未発表おうちカラオケ" '21
5. SHINING FROM THE INSIDE(CM 30 Sec) / 山下達郎
6. MOJO DRIVE / 木村拓哉 "ネクスト・デスティネイション" '
7. さよなら夏の日 / 山下達郎 "21/12/03 TOKYO FMホール SSB1500回 記念LIVE"

 

達:もう12月の26日。クリスマスも過ぎましたし、いよいよ年の瀬。
今年も1年間、サンデーソングブックご愛聴まことにありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
で、毎年年末は、いつも恒例『年忘れ夫婦放談』
本日も、この方ゲストです。
ま:こんにちは。竹内まりやです。
達:もうお終いです。
ま:もう最後のサンソン。
達:「最後のサンソン」なんて言っちゃいけません、終わりと思われます。
ま:いや、今年最後の(笑)
達:それをまた、こう表面的に突っついて、「あっ!終わるの!」みたいに。それ違います。
ま:今年、めっちゃ早かったよね。
達:怠けてると、早いですよね。人間ね。
ま:そうだよね、年を取ったってことよね。
達:そうですね、1日のテンポが速いです。あっという間。
1524回を数えました。来年は、いよいよ30周年を迎える。
ま:1500回の記念ライブもやりましたしね。
達:おかげさまで。
ま:ほんとに、よかったです。
達:というわけで今日はですね、いつも年末は一段と薄くですね、みなさまのお便りに助けられつつ。
今年やった活動などを振り返りつつですね(笑) お届けしたいとおもいます。
日曜の午後のひと時、というか年の瀬のひと時を、みなさま掃除とかですね洗濯(笑)
ま:深夜のゲームとかね。
達:ゲーム。そういうもので、お忙しい中をひと時の安らぎを。
よくわかりませんが(笑)
ま:癒しとなれば、幸いです。
達:今日は、最高の選曲ではありませんけど、音質はいいです。
今年の総括のようなもの、年忘れ夫婦放談 Part.2
竹内まりやさんゲストにお届けします。
何と申しましても、竹内まりやさん、今年はですね、杏里さんとのコラボ。
ま:ハイ。そうです、Peach&Apricotというユニットを結成しまして。
達:作・編曲 林哲司さん、1980年に戻ったっていう感じですね。
ま:40年ぶりに林さんに曲を書いていただきまして。
私が作詞をして、そして杏里と一緒にデュエットした。
ドラマの『和田家の男たち』という相葉くんが出演されたドラマの主題歌で。
これは配信のみのシングルとして出したんですけど。
達っつぁんにもギターを弾いていただいて。
達:ギター弾きました。
ま:シティポップ・ライクな(笑)
達:(笑)
ま:1曲が仕上がりました。
達:たくさん、たくさんリクエストをいただいております。
『録音時のエピソード等ありましたら、お聞かせください。』
ま:林さんと、じっくり音のやり取りするってことは、やったことなかったんですよね。
昔は、”せーの”で、リズム隊録ってたんですけど。
メールでやり取りをして。
結構いろんな音楽業界に対する、いろんな思いとかを交換したり。
あとは、杏里とも、デビューは同期だったんで、久しぶりにいろんなことを話して、なんか、懐かしかったです。
達:旧交を温めたという感じですね。
ま:そうですね。
達:12月4日発売、たくさんリクエストいただいております。

WATCHING OVER YOU / PEACH & APRICOT (竹内まりや & 杏里) 

 


元気を出して / 竹内まりや 

達:この曲も、もう34年になります。
ま:ビールのコマーシャルで流れて、思い出してくださっている。ガッキーに癒やされるんだ、これ。
達:リスナーから『達郎さん、まりやさん、こんにちは。常に富士山が大きく見える環境で暮らしていると、富士山の色の変化で季節を感じます。
達郎さん、まりやさんは富士山に最も近づいたのは、どのあたりですか。
御殿場あたりですか。富士スピードウェイあたりですか。』
ま:富士山のふもとでライブやったこと、あるよね?
達:ありますよ。
私は、富士山の頂上2回登ってますからね。
小学生の時ですけどね。
ま:私は登ったことないですけど、新幹線とかで通ると、ぜったい富士山って見上げちゃうよね。
達:富士は日本一の山ですからね。
この夫婦放談のときには学芸会といいましょうか。
ま:学芸会っていわないで。課外活動。たいして変わらないけど(笑)
しばらく遠のいてまして、古いので取り出してかけたいなと。カーペンターズのオリジナルカラオケで。
達:どうぞ。

YESTERDAY ONCE MORE / 竹内まりや

達:すっかりその気になってますね。2000年ごろか。
ま:ちょうどその頃、洋楽のカバーをね。
達:暇だった(笑)そうでもないか。
ま:リスナーから『達郎さん、まりやさん、こんにちは。お二人は、仕事や旅行などの荷物は多いですか、少ないですか。
自分は、かつては1週間くらいなら、小さなスーツケースで行ってたのですが、去年コロナ禍で移動が思うようにできなくなり必然的に出張が長期間になったときから、荷物にがまんをしなくなり、今では3日程度でも大きなスーツケースになってしまいました。達郎さん、まりやさんは、無駄に大荷物には、しなさそうなイメージがありますが、どうでしょう。』
達:最近は、どんどん縮小しています。昔は、やっぱり心配なので、もし汗かいたら、どうしようとかね。ツアーは特にね。
ま:達郎のスーツケース、でかいよ。
達:うん。でかいよ。
で、ツアーが、移動用のでっかいスーツケースになって。だって1週間とか。
ま:3日くらい行ってくるってときも、けっこう大きな。
達:それ、小さいのに移し替えるのが手間です。
ま:(笑)
達:大は小を兼ねる。もうしょうがない、それは。
でも中は、最近はけっこうスカスカになってる。
ま:スカスカなの?
達:ものはデカくても。
ま:私今でもやっぱりね、小さな荷物にできないの。不安なの。
達:やっぱり、みんなそうでしょ。
ま:これが無かったら困る、これが無かったら困る。
達:上には、上がいてね。人によっては、とにかくトランク2つとかね。
それをホテルの部屋で全部ぶちまけて、そうやってないと寝られないってヤツもいるから。
ま:昔海外に行ったときに、大きいスーツケースの中に1個小さいの入れといて、帰りにそれに入れて、2個にして帰ってた。
達:ずた袋とかね、そういうのね。
ま:そういうことしてたね。

ま:リスナーから『今年観た映画で何がよかったですか。私は「ブルース・ブラザース2000」です。徹底的な悪ふざけ感が、とっても面白かったです。』
なんか観た?
達:「ノマドランド」かなぁ・・
ま:「ノマドランド」よかったよね。あれは、私も観ました。
達:あれは、異様に感じたね。
ま:それとね、つい最近、嵐のライブの映画、観に行ったんですよ。
相葉くんのドラマ主題歌をやったこともあって。
ちょうどドームで観たライブの再現というか、観に行ったら、すごく「復活Love」のシーンがよくて。
達:(笑)
ま:それで「復活Love」書いたのが、いつだったかなぁって考えたときに、2016年に書いてる。
だったらこれ、歌ってみようかなって(笑)課外活動で(笑)
嵐に挑戦しようかと思って。
達:すごいな。
ま:音源持ってまいりました。
達:オリジナル・カラオケだもんな。
ま:オリジナル・カラオケをお借りして、半音上げで(笑)
松潤のハーモニー・パートとメンバーのセリフは生かすと。
ちゃんとジャニーさんに許可をとりまして。
女性が歌う嵐もいいかなぁと思って。聴いてみていただきたいと思います。

復活LOVE / 竹内まりや

達:相葉君の「おかえり」がでかい(笑)
ま:「おかえり」の音量上げすぎちゃって(笑)
歌入れをするたびに、最後の“My love、はなさないよ”って大野君が歌うパート、めちゃムズイんですよ。
難しくて、何回も何回もトライするんだけど、最後に「おかえり」「おかえり」って出てくるから(笑)
それちょっと音量上げようかなって思って。
でも歌ってみて思ったんだけど、嵐、ひとりひとりの個性が、かわるがわるに出てくる面白さというか、よさがあるかなと。
達:そうですね。
ま:ひとりで歌うと、一本調子に聴こえて、やっぱり物足りないんですよ。
最初と最後の難しさってものを感じましたね。
達:「復活Love」作るときに、一番考えたことはダブルにしない、全員シングルで歌ってもらうってのが、それが最優先だったの。
だいたいジャニーズのトラックって、だいたい二人とかでさ、ユニゾンして、誰が歌ってっか、わかんないような感じっていうか、そうじゃなくて。
大野君は大野君の声で、相葉君は相葉君の声で。松潤は松潤で。
ま:それぞれの個性がやっぱり味なんだなぁって思ったの。
達:もったいないもの。
ま:でもとにかく大野君の上手さにね。最後の微妙なビブラートがね。私、ぜんぜん歌えなかった。すごいです。
達:(笑)
ま:達っあんのデモもあるよね。またいつか。
達:それどころじゃない。いまは(笑)

達:来週は2022年になります。
これも毎年恒例『新春放談』
昔は大瀧詠一さんとやっておりましたけれども、ここ数年は、すっかり定位置におちつきました宮治淳一さんとやってみたいと思います。
またすごいの持ってきてるんです。アイテムがね(笑)
お楽しみにお待ちいただきたいと思います。

SHINING FROM THE INSIDE(CM 30 Sec) / 山下達郎


 

 

ま:アカペラのCM、久しぶりだよね。
達:「ラヴ・キャン・ゴー・ディスタンス」以来。20年ぶり。
達:で、来年の1月19日に出ます木村拓哉さんのセカンド・アルバム「Next Destination」。これに曲を提供しました。
3曲書きましたが、ネットでご覧になれるのがあります。
「MOJO DRIVE」という一曲ですけども。
いわゆるロックンロールの曲なんですが、クロマニヨンズの真島昌利さんに詩を願いしまして。
ま:マーシーですね。
達:僕はブルーハーツの時代からファンなので、こういう曲を書いたらお願いしようと思って。
ま:おもしろい顔合わせですね。マーシーと達郎っていうのは。
達:それに木村君がのっかってる。
1月19日に発売されます「Next Destination」。木村君のアルバムから「MOJO DRIVE」

 MOJO DRIVE / 木村拓哉


 

 

 

ま:骨太の音だよね。
達:こんな感じで、もう1曲と、もうちょっとクラブっぽい曲が1曲。
ま:拓哉くんと一緒にコーラスしたのは「今夜はHearty Party」以来。
達:以来ですね(笑) 
ま:26年ぶり?
達:たまたまちょうどミックスやってるときに木村君が来たので。マーシーと3人で。
むちゃくちゃ声でかいんですよ、この人(笑)
ま:声でかいよね、仮歌をいっしょにみんなと歌ったことって初めてって言ってたから。
達:初めてなんですって。ミックスをみたのも初めてだって。
ま:そうなんだね。
達:スマップ時代は、歌ってあとはプロセスを一度もみたことがないって(笑)

達:時間が、だんだんなくなってきました。
残ったお便りが、だいたいすごいヤツが多いんです。
『にんにちは。夫婦ともに達郎さんのファンの我が家です。すっかり習慣となった、こんなキラーフレーズがあります。
それはお風呂から出たら「山下達郎 あぁいいお湯だった」と言うこと。
この言葉を口にするたび、達郎さんが私たちの日々の暮らしに、ぐっと寄り添ってきてくれる感じがします。』
ま:和むねぇ~(笑)
達:究極、これ(笑)
『NHKホールで行われる達郎さんのライブコンサートにこれから行こうとしているカップルの池袋駅での会話。
女:池袋から渋谷へは170円。往復で340円。二人で計680円ね。だけど渋谷へ行くのって山手線のどっち周りが早いんだっけ。
男:たけぇ~』
達:運賃が高いって意味ね。
『男:たけぇ~内周りや。たけ うちまわりや、竹内まりや (笑) 』
ま:(笑)
達:『ちょっと苦しいですが、勘弁願います。』
って(笑)
でも、内回りは、あれなんですよ。池袋~渋谷は内回りが近いんですけど、だから安いんですよ。
ま:安いのね。
達:安い。内回りが、なんだかわかりませんが(笑)
ま:昭和やの(笑)
達:すごいですね(笑)
ま:内容が薄かった、今回は(笑)

達:そろそろお時間がせまって参りましたが(笑) 私は来年アルバム出して、ツアーをやろうと。
ま:そうですね、もう待ってますから。
達::竹内まりやさんは?
ま:私もツアーが中止になってしまったので、近い将来またアリーナツアーを目指したいなと思ってます。
達:中止になって残念だというお便りが、今年は引きも切れませんでしたからね。
ほんとに時代が落ち着くことを願わずにはいられませんけども。
リスナーから『番組の感想が書けずに、出せずにいる絵葉書たちが何枚かたまっています。
いろんな時代の流れにあわせて毎週曲をかけていること、あらためて尊敬するほかはありません。
必ず聴いていますので。
濃い曲、珍しい曲、作家らしい曲、いつも通りに元気に続けてもらいたいです。』
ま:温かいお便りですね。
達:みなさん、いろいろなところでお聴きを頂いてありがとうございます。
来年は30周年ですので、またドーンといきたいと思います(笑)
ま:がんばってください。
達:みなさんもよいお年をお迎えください。
12月30日の午後2時からの番組「『山下達郎 サンデー・ソングブック』1500回記念トーク&ライヴ 」のプログラム、時間が入りきらないので。
ライブの全曲がオンエアできないので(笑) 今日はオンエアできない曲を予告編として(笑)
この季節にこれかよってアレなんですけど「さよなら夏の日」やってるんですよ。
ま:このアコースティック・ライブバージョンはおもしろんもんね。
達:そうです、それを聴いていただければと思います(笑)
12月3日 東京FMホールで収録いたしました「さよなら夏の日」をお聴きをいただきながら今年の『年忘れ夫婦放談』はお開き。
ありがとうございました。
ま:ありがとうございました。

さよなら夏の日 / 山下達郎 "21/12/03 TOKYO FMホール SSB1500回 記念LIVE"

<了>