おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也

山下達郎サンデーソングブック 2020年12月27日「疫病退散!年忘れ夫婦放談3 (ゲスト:竹内まりや) 」書き起こし

オンエアされた曲に関する達郎氏のコメントを書き起こしています(一部要約あり)。インフォメーションなどは割愛しています。

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1. 今日はなんだか (LIVE) / 山下達郎 "10/09/10 東京エレクトロンホール宮城"
2. 恋のひとこと (SOMETHING STUPID) / 竹内まりや & 大滝詠一 "ロングタイム・フェイヴァリッツ" '03
3. LA VIE EN ROSE (HOME ACAPPELLA) / 山下達郎 "おうちアカペラ"
4. キミの笑顔 / 広末涼子 "NHKみんなのうた" 2020年12月04日発売
5. シェットランドに頬をうずめて / 竹内まりや "ヴァラエティ" '84
6. 人生の扉 (LIVE) / 竹内まりや "SOUVENIR THE MOVIE" '20
7. LET IT BE ME / 竹内まりや & 山下達郎 "エクスプレッションズ" '08


達:先週に引き続きまして、今週も『疫病退散!年忘れ夫婦放談』本日も、この方ゲストです。
ま:こんにちは。竹内まりやです。
達:先週は2時間スペシャル
ま:2時間ね、ゆっくりやらせていただいたんですけども。何も変わらなかったよね(笑)
でも、たくさんハガキを読めたのは、よかったと思います。
達:珍しく。
ま:2時間は、余裕をもってやれたなかなぁと思います。
達:そうです、55分じゃ、せわしないですからね。
ま:でも、そんなこと言ってる間に、もう今年が終わっちゃうという。全然実感がしないんですね。
達:どなたにとっても、そうでしょう。
ま:そうだよね。
ま、でも春の間ね、ステイ・ホームずっとしてた間は、逆に普段できないことしたり。
自分の在り方を見つめなおすような、そういう時間をもらえたっていうふうに、プラスにはとらえていますけどね。
でも来年は、もうちょっと希望の見える年に、ぜひなってほしいと思ってます。とりあえず私は、コロナの期間にいろいろ考えて、DVD、初めての映像作品を発売できたことは、よかったかなぁと思ってます。
たくさんの人にご覧いただいて、ほんとにありがとうございました。
達:ライブができなかったりしますので、方策を打ってやっていくという、私たちに限らずですね。みなさん、いろいろなことをトライしていらっしゃいます。
我々も、引き続きですね、いろいろやっていきたいと思います。
ま:がんばって、いきましょうね。
達:毎年年末は、いつも竹内まりやさんゲストに「年忘れ夫婦放談」でございますが、今年は「疫病退散!年忘れ夫婦放談」
先週は2時間やりましたが、今週はPart.3
今年最後のサンデーソングブックでございます。
まあ今年はほんとに、ライブがほとんどですね、思うようにできなかった。入れても半分。特にオール・スタンディングのライブは、ほんとに大変でありますが。
ですので、ライブソースをですね、なるべくかけようという感じで番組も務めてまいりましたが。最後ですのでちょっと昔の曲でございます。シュガーベイブ以来のレパートリー。
考えてみたら、今年ですねデビュー45周年なんです。
ま:あ、そうだったんですよね。
達:でも、半端なのきらいなので(笑)50年まで、がんばりたいと思います(笑)
というわけで、私の最初の音楽キャリアは、シュガーベイブというバンドでございます。
シュガーベイブのアルバム「SONGS」に収められております「今日はなんだか」
2000年代に入りまして、ライブ再開してからコンスタントにできるようになりました。
ま:ライブの「今日はなんだか」は、いいですよね。
達:久しぶりに。2010年9月10日 東京エレクトロンホール宮城、旧宮城県民会館で。
ま:10年前のライブだね。
達:うん。

今日はなんだか (LIVE) / 山下達郎 

恋のひとこと (SOMETHING STUPID) / 竹内まりや & 大滝詠一

達:12月30日は、大瀧詠一さんの御命日でございます。
今年で八回忌になります。もう、あっという間に7年が経ちました。
ま:この時期になると、大瀧さんのことを思い出しちゃうよね。
達:毎年、新春放談で、ずっと二十何年、もっとやりました。
なので、大瀧さんの最後の公式レコーディングでございます。
2003年の竹内まりやさんの「Longtime Favorites」、これの中でデュエットしております。フランク・シナトラ、ナンシー・シナトラの全米ナンバーワン「Something Stupid」「恋のひとこと」
ま:これが公式最後のレコーディングになるとは、その時には、まったく夢にも思わなかったんですけども。
振り返ってみれば、貴重な時間だったなと思います。
達:「ナイアガラ・トライアングル3」を作ろうかっていう話も立ち上がっていたのに。
ま:そうそう。
達:リクエストたくさん頂いております。
ま:(お便り)『何度聴いても、いいので、ここ数年歌う相手を探しながら、密かに練習しています』
達:(笑)
ま:結構難しんですよ。
達:意外と。
ま:割とメロディーは単調なんだけれども、割と早口英語で歌っているので。
達:縦の線を合わせるのが難しい。
ま:で、大瀧さんとは、レコーディングその日に「オレ結構練習してきたんだよな」
達:(笑)
ま:そういうのおっしゃったのをすごく覚えてる(笑)早口英語だから。
達:これはなかなかね。大瀧さんはバリトンだからね。クルーナーのバリトンだからねなかなか真似できない。僕この、下のボトムの響き、出せない。
ま:♪~I know I stand 入口が、すごいシナトラっぽいんだよね(笑)懐かしいテイクです。
(お便り)『こんにちは、達郎さん、まりやさん。達郎さんに質問なのですが、最近のアルバムジャケットには、どうして達郎さん自身が登場しないのですか。「サーカスタウン」のジャケットなんか、好きなんですけどね。もう年だから、なんて言わないでください。ブルース・スプリングスティーンだって最新作で顔をアップで出しています。
今の達郎さんは仙人か古代中国の思想家めいた風格があって』
ほんとかよ(笑)
『渋い魅力があると思います。次のアルバムでは、達郎さんの顔のドアップなんて、いかがでしょうか。まりやさん、どう思われますか?』

私に振られても(笑)でも、自分の写真を使ったアルバムジャケット、何が最後?
達:「僕の中の少年」
ま:だいぶ前だよね。
達:うん。あ、でも「ON THE STREET CORNER」があるわ。
ま:あ、そうだね。オンスト3だよね。
だから、次のアルバム、どうですかね。写真というか。
前に「GO AHEAD! 」のイラストのジャケットで、子供が泣くから、やめてくれ(笑)って。さんざんなこと、言われちゃったよね(笑)
達:「RIDE ON TIME」でブレイクするまでは、顔のこと一度も言われたことなかったけど、やっぱりメジャー・メディアって、そういうものなんだね。
ま:なるほどね。でも、アイコンとして独り歩きしてる感じがあるから。
達:すいません。写真写りが悪いんで(笑)
ま:でもね、ポートレートとして出てくるのも、いいんじゃないかと、私は思います。
達:その前に、アルバムださなきゃ(笑)
ま:そうなんだよ(笑)制作がまず。
達:ハイ、がんばります。
ま:ジャケットは二の次。
達:今年はちょっと、怠けてしまいました。

達:ひところは、お家カラオケをたくさんやりまして。そんな中から「La Vie En Rose」
ま:お家カラオケ、ずいぶんやってたよね。
私ね、ほら、達っつぁんの部屋の電話鳴らすと、もしかしてカラオケ入れてるかもしれないから。だから、ちょっと遠慮して、今頃歌ってるかなぁ、ごはんだよって言えないから。
達:思いつきでしか、なかったんですけどね。普通のレコーディングパターンよりも、そこでやったヤツが、アレだって。ライブ感覚でしょうかね。
ま:そうだね。いい企画だったと思いますよ。
達:すごいノイズがね。僕の仕事場、別にレコーディング設備じゃないので。すごくノイズが出るんですよ。エアコンとかね。
だから、全部切ってやんなきゃなんないから。それで、また全部つけて。大変でした。
いいんです。皆さんに喜んでいただければ。

LA VIE EN ROSE (HOME ACAPPELLA) / 山下達郎

 

達:5月頃、まだテレワークでやってるころに、おうちアカペラでやったんですが、ここのスタジオで音出して聴くのはじめてなんだけど、自分の部屋のアンビエンスがあると、すごいストレンジな感じ。あのころはここに来てないから。
ま:何曲もいれたよね。
達:だいぶやりました。
ま:CDと変わらないという意見もありました(笑)
達:でもカラオケ屋みたいな感じがします(笑)
ま:いい練習になるよね。
達:そうですね。ずいぶん声出しましたから。
で、竹内まりやさんは、今年けっこう仕事しているんですよ。
ま:そうですね。表面化したものは少ないですが、他の人のために曲は書き溜めたし、一応配信になってるものとしては、広末涼子ちゃんに「MajiでKoiする5秒前」以来23年ぶりに新曲を書かせていただいて。
達:「みんなのうた」ですね。
ま:はい、これにリクエストが来ています。

キミの笑顔 / 広末涼子


達:(お便り)『まりやさんは、ステイホームの時に、映画はよく観られましたか。私は「ラ・ラ・ランド」に再度はまってしまいました』
ま:Netflixでたくさん観ました。見逃している、いろんなシリーズや、マザー・テレサの映画も観ましたし。達っつぁんも観てたよね。
達:でも私は、今年は山中貞雄の4K修復版、国際映画祭の。もう、あれが全て。感動しました。

(お便り)『まりやさんの好きな冬の花は何ですか』
ま:クリスマスローズですね。毎年、ちゃんと咲いてくれるし。赤いクリスマスローズが好きです。

達:(お便り)『まりやさんは留学経験もあり、英語が堪能でいらっしゃいますが、忘れないことを含めて、その後どのような英語の勉強をしているのでしょうか。ご教示いただければ幸いです』
ま:日頃やってないので。とっさになかなか言いたいことが出てこない。
やってることがあるならば、BBCをつけて、ニュースをずっと見るみたいなことかなぁ。ずーっと習慣的にしゃべってると出るんだけど。
言ってることは、わかるんだけど、こっちがなかなか返せないっていうのがありますね。
達:つらそうだってことは聞きましたね。
ま:言語って、やっぱり、そういうものよね。
達:使ってないとね。

ま:「シェットランドに頬をうずめて」にリクエストいただきました。まりやさんの達:1984年のアルバム『VARIETY』から。

シェットランドに頬をうずめて / 竹内まりや


達:来週からは、新年になります。2021年でございますが。
新年1月3日、そして1月10日はですね、毎年恒例「新春放談」、宮治淳一さん、新しいパートナーが得られましてですね。
ま:知識豊富な。
達:すごいカルトなですね宮治さんから何枚もアナログ盤をいただきました。それを今、リマスターをしておりまして。
それで、ジャケットのキャプチャーとか、そういうのもやんなきゃなんない。
ま:二人で紹介している曲は、いっこも知らないって桑田の佳ちゃんが言ってましたよ(笑)佳ちゃんの同級生ですから、宮治淳一さんは。
達:そうです。サザンオールスターズって名前つけた人ですから。
で、宮治淳一さんをお招きして新春放談でございますが、超オタクなプログラムになりますので、お楽しみに。
(お便り)『妻がネットで、カンガルーの袋のようなものが付いたひざ掛けを見つけました。即購入しました。その袋の中に、我が家の犬(ミニチュアダックス)が、すっぽり収まりました。還暦近い人間と、9才のオジサン犬が力を合わせて、暖房を使わずにサンソンを聴いて、日曜の午後を過ごしています』
ま:いいね、和むね。カンガルーの袋のようなものがついた(笑)ダックスがスポッと収まっちゃうというね(笑)

達:今日いちばんリクエストいただいたのが「人生の扉」です。
ま:せっかくだからライブヴァージョンでと。
達:『souvenir the movie』の音でいきましょう。2014年のライブヴァージョン。

人生の扉 (LIVE) / 竹内まりや

 

達:そろそろお時間がせまってまいりました。来年の予定も、いろいろあります。
ま:来年は、私は7年ぶりのツアーもありますし。それに向けて、いろいろ準備をしていこうかなか、と思っています。達郎さんは?
達:その間にニューアルバムを仕上げます。あと、人に曲を書いたりもあります。

(お便り)『質問がございます。初めて映画館でご覧になった作品は何ですか。映画というもののすばらしさに心を動かされた作品は何ですか。教えていただければ、うれしゅう存じます。私は中学生の時に観たスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」に度肝を抜かれました』
達:初めて映画館で観てって、すごい難しいですね。
ま:初めてって記憶がたどっていっても、一番インパクトを幼少のころに受けたっていう意味では、私は「風と共に去りぬ」と「サウンド・オブ・ミュージック」だったんだけど。
達:私は、池袋の人間ですから、映画館はたくさんあるんで。おふくろと親父がもう、ひたすら観てたんで、幼稚園のころから連れまわされて。
親父が4回、おふくろが3回観た「リオ・ブラボー」ですね。これ、幼稚園のときに木琴で「ライフルと愛馬」リッキー・ネルソンが歌ってた、それを弾いてました(笑)
ま:それって、ジョン・ウェイン?
達:ジョン・ウェイン。ディーン・マーティン。
ま:結構古いよね。やっぱり映画館がたくさんある街に住んでるかどうかでも違うしね。
達:幼稚園だからタダなので。別々に行くんですよ(笑)
ま:あとは、ディズニーのアニメかな。「百一匹のわんちゃん」とか「わんわん物語」とか。
達:僕は「わんわん物語」「ファンタジア」とか、そういうアレですね。
ま:そこだね。

(お便り)『先日家族で「souvenir the movie」を拝見しました。お二人ともハーモニカを吹いてるシーンがありましたが、何のモデルを使われているのでしょうか。昨年、ハーモニカを始めましたので、つい気になってしまいました』
ま:いつも使っているのはホーナー(HONNER)ってやつの。
達:HONNERのブルースハープです。
ま:ハーモニカを習いに行ってたときに、日本のトンボのハーモニカも、なかなかいいですよって教えてもらいました。
達:僕はトンボのMAJOR BOYの「C」です。がんばってください。
ま:がんばってください。
達:というわけで、今日一番リクエストいただいたのは「Let It Be Me」です。たくさん、たくさん頂きました。
というわけで、今年の最後は「Let It Be Me」

LET IT BE ME / 竹内まりや & 山下達郎

<了>

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