おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック 2020年12月20日「疫病退散!年忘れ夫婦放談2 (ゲスト:竹内まりや) 」書き起こし

オンエアされた曲に関する達郎氏のコメントを書き起こしています(一部要約あり)。インフォメーションなどは割愛しています。

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1. すてきなホリデイ / 竹内まりや "ボナペティ!" 
2. 今夜はHEARTY PARTY / 竹内まりや "ボナペティ!" 
3. JINGLE BELL ROCK (LIVE) / 山下達郎 "95/11/26 東京FMホール"
4. クリスマスは一緒に / 竹内まりや "デニム" 
5. MY GIFT TO YOU / 山下達郎 "シーズンズ・グリーティングス" 
6. DECK THE HALLS / 山下達郎 "ライブ素材 未発売" 
7. WINTER LOVERS / 竹内まりや "ボナペティ!" 
8. THE CHRISTMAS SONG / 竹内まりや "クワイエット・ライフ" 
9. HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS / 山下達郎 "シーズンズ・グリーティングス" 


達:本日のサンデーソングブックは午後1時からの2時間の拡大版でお届けしております。1時台に引き続きまして、ゲストはこの方。
ま:あらためまして、竹内まりやです。よろしくお願いします。
達:毎年恒例「年忘れ夫婦放談」に「疫病退散」という前置詞を付けまして「疫病退散 年忘れ夫婦放談」Part.2でございます。
ま:こういう感じもイレギュラーでおもしろいですね。
達:でも、とにかくメールとおハガキが膨大でありまして。
ま:ほんとに、ありがたいです。
達:今日は、足元が全部メールの紙で埋め尽くされております(笑)
リクエスト、お便りとかどこに何があるか、だんだんわかんなくなって参りましたが(笑)
自分で全部チェックしておりますので。
ほんとは山岸君がですね「これいらない、これいらない、これいらない」って10通くらい持ってきてくれるとありがたいんですけど、すると不安になる。
ま:これだけ来るからね。ほんとに読み応えがあります。
達:ほんとに、ありがたいですね。
ま:全部読めないけれども、目は通してます。
達:読んでますよ(笑)
ま:「読めない」って、番組では紹介できないってことですね。
達:ご紹介できませんけどね。
ま:全部読んでます。
達:内容は、クリスマス前ですので、クリスマスソングを中心に、皆様のお便りを重点に。AM仕様でお届けします。フルヴァージョンでという昔のFMを聞いていた人の声がありそうですが、たまにはいいんです。28年もやってるんでたまにはいいんです。
で、クリスマスシーズンですんで、さきほど「クリスマス・イヴ」をお聞きいただきましたが、竹内まりやさんのクリスマスソングというと「すてきなホリデイ」がもう20年。
ま:ですね。おとといケンタッキー行ってきて、注文してたら、ずっと鳴ってましたね。ありがたいです。
達:(笑)まったくです。
(お便りの紹介)
『先月18日、男の子を出産し、右も左もわからないまま、あっという間に一か月が過ぎようとしています。まだまだ慣れない日々ですが、お二人の声を聴いて、また一週間がんばろうと思います。リクエストはまりやさんの「すてきなホリデイ」をお願いします。お腹の中にいるときから、よく聞いていたからなのかCMでこの曲が流れると、ぴたっと動きを止め、目をまん丸くするのです』
ま:覚えてると思うよ。
達:胎教ですね。たくさんたくさんリクエストいただきました。

すてきなホリデイ / 竹内まりや

今夜はHEARTY PARTY / 竹内まりや

達:まずは「今夜はHEARTY PARTY」1995年。
ま:そうですね。もう26年くらい前ですけど。
たまたま、この間、木村拓哉さんにお会いする機会があって、この時の話が出たんですけど。
「拓哉くん、いくつになったんだっけ」て聞いたら「48歳です」って、びっくりしちゃうよね。
22歳の若者が、いっしょにダンスしながらコーラスを歌ってくれましたけど。
達:四半世紀ですね。
ま:変わりなくご活躍で。
(お便りの紹介)
『達郎さん、まりやさん、こんにちは。いつも家族でサンソンたのしみにしています。
特に家の主人は、達郎さんの大ファンで、歌はもちろんですが、ファッションまであこがれていて、いつもシャツの袖を折って真似しています。
そんな家の主人は、今月誕生日でして名前を呼んでいただけますと幸いです』
12月24日クリスマス生まれだそうです。
達:おめでとうございます。
ま:『達郎さんの身に着けている物と同じものをプレゼントしたいのですが、現在も売っているもので何かありますでしょうか』というご質問ですね。
達:譜面書くときには、万年筆を使うんです。
あとは、ボールぺんてるって水性ボールペン使うんですが、水性ボールペンはなん百円なので(笑)プレゼントとしては、あれなので。万年筆いかがでしょうかね。
「写譜ペン」というのがありまして。Mという仕様があるんです。ペン先がね。
譜面書くとき、メンバーに配るのもそれで書いているんですけど。
ずーっとウォーターマンっていうフランスのメーカーを使ってたんですけど、ウォーターマンが壊れて、そのあとモンブランなんですけど。
モンブランもウォーターマンも甲乙つけがたいので、ご主人の好きな方で。
ウォーターマン、ちょっと細めで。モンブラン、ちょっと太めなので。
そんなの、いいんじゃないでしょうか。
ま:だそうです。
達:クリスマスなので、クリスマスソングですけど、「JINGLE BELL ROCK」にリクエストいただいてます。
『SEASON'S GREETINGS』のアルバムに入っておりますライヴヴァージョン。
同じ年の1995年11月26日にTOKYO FMホール、このときはサンデー・ソングブック3周年のライヴヴァージョン。
もともとはボビー・ヘルムズというカントリーの人の大ヒット曲です。

JINGLE BELL ROCK (LIVE) / 山下達郎

達:今週からクリスマスの雰囲気がぐっと、ご時世でそうも行かない感じもありますが、気持ちはクリスマス。
ま:これ楽しそうな雰囲気で。
達:今日は明るい曲ばかり選んでます。これはアコースティックライヴです。
(お便りの紹介)
『毎週家族3人で聴いてます。4歳になる息子のマイブームソングは、達郎さんの「クリスマス・イブ」とまりやさんの「すてきなホリデイ」。保育園で歌っている「あわてんぼうのサンタクロース」は歌わないのかぁ~い。
昨晩、お風呂に入っている際、ぼやっと息子「パジャマを脱いだら寒いよね」
そうね、ここは札幌、外は氷点下。まっすぐな四歳児、歌詞の内容まできちんと考えて歌っていたことに感激した日でした。成長したなぁ』
ま:かわいいです。
達:今度は大人のかわいい人。
(お便りの紹介)
『家には中2の娘がいます。ただいま日曜の夕ご飯。学校のクラスの友達の恋バナを妻としています。父親としては、あんまり聞きたくありません。なんあだかぁ』
ま:そんなもんかねぇ。
達:かわいいじゃないですか(笑)
ま:女の子のパパって、そういう気持ちなのかな。
達:中学生くらいで、気になるんだそうです。
ま:思春期だからね。
達:お次は2007年のアルバム『DENIM』のときのレコーディングで「クリスマスは一緒に」。
ま:これのイントロ、達郎がギター・カッティングしてくれてるじゃない。あの映像を私がずっとビデオで撮ってて、それが今回の『souvenir the movie 』のDVDの中で、達郎が私にコメントしてくれてるところで、スタジオでやってる手元が出るじゃん。あれがこの「クリスマスは一緒に」のときの。
達:知らなかった。
ま:私が盗み撮りしてた。
達:むかしは、よくそういうの撮ったもんですが、最近は撮らなくなってきました。
たくさんリクエストいただきました。

クリスマスは一緒に / 竹内まりや

達:質問がいろいろ来ております。
『達郎さんのお好きな格言は「運命をあざ笑う者が幸運を手に入れる」とお聞きしましたが、まりやさんのお好きな格言は何でしょう?』
ま:ん~ 最近いいなと思った言葉はね『永遠の命と思って夢を持ち、今日限りの命だと思って生きなさい。』っていう言葉があるんですよ。
それはジェームス・ディーンが言った言葉で。
達:ジェームス・ディーン。
ま:でも、いい言葉だなって思って。
達:Today is the ・・・
ま:『Today is the first day of the rest of my life.』
っていうのも同じような感じなんだけど。
達:それも好きだよね。
ま:けっこう好き。
達:もうひとつあります。
『お笑い好きのまりやさんですが、最近お気に入りの芸人さん、芸人コンビはいらっしゃいますか』
ま:いっぱいいる。漫才だと「中川家」とかが好きなんですよね。達っつぁんは、あんまり見ないよね。
達:私は、最近のアレはほとんど。
ま:やっぱり古典系で。
達:っていうか、落語家の若いヤツばっかり。
ま:私、コント志向が強いので(笑)だからコントの日の音楽もやって。
達:若い落語家はほとんどテレビに出ないんで。
ま:この前、二人で鶴瓶さんの落語初めてみにいって。
達:『らくだ』ね。
ま:普段の鶴瓶さんとは、違う落語家としての鶴瓶さんをみて、よかったなぁって思って。
達:成熟した噺家さんですね。ほんとにね。
で、けっこうクリスマスの歌を持っているんだなと(笑)
ま:ほんとね。我ながら、振り返ると。いっぱいあったなと。
達:クリスマスで全部できるもの。すごい。
ま:ウインターアルバム、出さなきゃだめだね。
達:どうですか。
ま:カヴァーしたいものもあるし。クリスマスソングで。
達:私は1993年に『SEASON'S GREETINGS』というアルバムを出しまして、その中に入っている一人アカペラで「MY GIFT TO YOU」、アレキサンダー・オニールのカヴァーですが、これにリクエストいただきました。
ま:オリジナルよりグルーブ感があるよね。
達:そうですか(笑)

MY GIFT TO YOU / 山下達郎

ま:『SEASON'S GREETINGS』はやっぱり、服部先生の素晴らしいアレンジがね。
達:そうですね。
ま:貴重な一枚だと思います。
達:人生の一枚になりました。

達:ずっと乗って乗ってやってまいりましたが、ひとつくらいは。
去年からずっとこのリクエスト、53通目。
『去年の末からずっと送り続けてはや12ヶ月。53通目のリクエストです』と。
昨年のライブにいらっしゃって、クリスマスのちょっとしたアカペラの導入部があるんですが、去年は「DECK THE HALLS」
ま:「ひいらぎかざろう」
達:あれをやったんですが、『あれにとても感動しました。もういちど聴きたいのでサンソンで』と。
ま:12ヶ月ずっと来てたんだ。
達:そうです。でも夏にかけてもしょうがないので。おまたせしました。

DECK THE HALLS / 山下達郎

ま:讃美歌然としていて、いいなあ。
達:クリスマスの雰囲気ですね。来年は何をやりましょうかね。歳をとってくるとネタがなくなる(笑)
ま:辛抱強いリスナーの方がいらっしゃるってことよね。
達:「WINTER LOVERS」にリクエストいただいています。
1998年、もう22年になる。
ま:「カムフラージュ」のカップリングでした。
達:自分でドラムたたいたやつです。

WINTER LOVERS / 竹内まりや

達:というわけで、今週は2時間拡大版でお届けしました。
竹内まりやさんゲストに「年忘れ夫婦放談」でございましたが、来週は今年最後の27日でございます。
今年最後の日曜日「年忘れ夫婦放談 Part.3」になります(笑)
来週は、いろいろと皆様のお便りを紹介しつつですね、ウダウダといつもの薄いヤツでいってみたいと思います。
ま:2時間やったので、いろいろお便りをご紹介できました。
達:そうすると絶対に来年もやってくれと。その手は桑名の。。。
最後はクリスマスですので、私と竹内まりやさんのメドレーで、服部克久さんのアレンジで。
もともとこのかたちでレコーディングされたものです。
で、竹内まりやさんの『QUIET LIFE』に入っているのは、もう一度レコーディングし直したんですが、私はこれのできがあまりにいいので、これをこのまま『SEASON'S GREETINGS』に入れています。
皆様、こういう御時世ですのでですね、クリスマスくらいは一息ついてゆったりとですね、お過ごしいただけることをお祈り申し上げております。
感染、くれぐれもお気を付けください。
感染、不幸にしてですね、された方は、くれぐれもお大事に。
ワクチンが少しづつですね、出来上がりつつあるようですので、これに期待して。
ま:寒さも増してきましたので、どうぞご自愛のほどを。元気にお過ごしください。
達:それではまた、来週の「年忘れ夫婦放談」お楽しみに。今日の最後はメドレーでどうぞ。

THE CHRISTMAS SONG / 竹内まりや
HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS / 山下達郎

<了>

 

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