おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也


山下達郎サンデーソングブック 2021年4月25日『夫婦放談:番外編』書き起こし

トーク部分を書き起こしています。インフォメーションなど一部割愛しています。

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1. 色・ホワイトブレンド / 竹内まりや "リクエスト" "エクスプレッションズ" '87
2. プラスティック・ラブ / 竹内まりや "ヴァラエティ" "エクスプレッションズ" '84
3. ブルー・ホライズン / 竹内まりや "ユニヴァーシティ・ストリート" '79
4. 人生の扉 (LIVE) / 竹内まりや "2010/12/21" 大阪城ホール
5. DOWNTOWN (LIVE ) / 山下達郎 "2019/09/11 松山市民会館"
6. LET IT BE ME / 竹内まりや & 山下達郎 "スーベニール" '00

 

達:突然でございますが、今日はそういうわけで、この方ゲストです。
ま:こんにちは。竹内まりやです。突然、おじゃまさせて頂きます。
達:夫婦放談、番外編でございます。先週は、もごもご何言ってる。
ま:なんか素敵なお知らせ。それほどでもないけど、みたいな、わかんないこと言ってなかった?
達:それは、あの、言ってました。
最初は「素敵なおしらせ」、最後は「それほど」
ま:それほどのもんじゃねぇと、言ってたよね(笑)
達:しゃれです。
で、この番組、今日始まる前にですね、もう発表になってしまったので。
たくさん、皆さんおたより、頂きましてですね。
『うれしい発表があるそうで。それは何か、私なりに考えてみました。まず大穴からいきますと、お孫さんの誕生』
ま:ないない(笑)
達:『対抗ですが、ライブハウスツアー。でも、これもまだ難しそうですね。なので、本命は配信ライブ決定、これしかないと思います』
ま:お察しのとおりでございます。だいたいみなさん、読んでらしたね。ありがとうございます。
達:『来年以降も、納涼と年忘れだけでなくて、ゴールデンウイーク中にも、まりやさん登場を希望します。ほぼ4か月おきになるので、バランスがいいですね』
勝手なこといって(笑)
ま:ほんとに、5月に初の有料配信ライブを行うことになりまして、その宣伝もかねて出させていただきました。
達:というわけで『夫婦放談:番外編』でございます。
なんの準備もございません。皆様からたくさんのリクエストをいただきまして、それにお応えしつつ、ライブバージョンなんかもお応えしつつ。
ま:本来ならば、今日、広島のグリーンアリーナでやってる日なんですよ。今頃リハーサル、ほんとうなら、やってたんですけど。
やむなく中止となって、チケット当選された方には、ほんとに、ごめんなさい。申し訳なかったなと思うんですけど。
せめてもの穴埋めというわけでもないですけども、配信ライブを決定させていただきました。
達:というわけで、5月29日に竹内まりやさん配信ライブ決定をいたしまして。
今日は、それのご紹介を兼ねまして『夫婦放談番外編』でございます。
ゴールデンウイークの直前でございますが。
ゴールデンウイークって言ったって、まあ、それは、こっちへ置いといて。
日曜日の午後のひと時、本日は竹内まりやさんゲストで『夫婦放談:番外編』でお届けします。
で、季節柄「色・ホワイトブレンド」、とっても、とってもリクエストいただいております。
ま:「色・ホワイトブレンド」に、こんなにたくさんリクエストきたの、私、初めて見ました。なんか世の中が明るいものを求めてるのかなって。
達:きてますよ。
ま:そうなの?
達:知らないだけですよ。
ま:そうですか(笑)
達:この季節は「ピーチパイ」と「色・ホワイトブレンド」が定番です。
ま:ありがたい。
達:いいものは、何度かけてもいい。

色・ホワイトブレンド / 竹内まりや

プラスティック・ラブ / 竹内まりや

ま:ちょうど37年前の今日がアルバム『VARIETY』の発売日で。忘れてましたけど。
達: 覚えてませんよそんなこと。発売日あんまり気にしないあれなんで。しょっちゅう遅れたりするので。
ま:でも37年も経つんだなあと思いながら聞いてました。
ほんとなら今日グリーンアリーナで、これ歌ってたはずなんだけどね。

(リスナーから:鯉のぼりのメッセージ)
ま:5月だからね。
達:もう、そういう季節ですね。
ま:達っつぁん、ここんところ、まじめに曲づくりに励んでるよね。
達:すいません(笑)
ま:様子を見て「どう、曲作り進んだ?」って聞くと、なんかエヴァンゲリオンとか見まくってるの。結局なんか見てんだよね(笑)
まあでも、仕事がんばってますよね。
達:アップテンポがね、なかなかね。むかしからアップテンポ苦手なんですよ。
ミディアムとバラードはボコボコできるんですけどね。
なかなか、いい曲ができております。
ま:はい、期待してます。次のアルバム。

達:先週、先々週と、村上ポンタさんの。
ま:特集ね。よかったです。
達:竹内まりやさんの場合はですね、僕がポンタと付き合ってるころとは、すれ違ってるので。
ま:でも「UNIVERSITY STREET」とかからは、やって下さってて。
もうすでに大御所だったので、口をきくっていうようなことはなくて。
でも河合奈保子ちゃんの「けんかをやめて」の仮歌を歌いにいったときに、ポンタさん、たたいてくださって。その時くらいから、お付き合いしてますけど。
達:松木さんのセッションとかね。
ま:松木さんのセッションでは、5、6年前、ずっと一緒にやらせて頂いて。
ポンタさんが、とにかく唯一敬語を使われる相手が松木さんだったっていう。
その光景をみながら、いい感じだなぁって、師弟関係をみてましたけど。
達:竹内まりや作品でポンタが参加したのは、そんなに多くないんです。
ま:そうですかね。
達:先週、「ドリーム・オブ・ユー」のアルバムバージョンね、あれをやったので。
79年の「UNIVERSITY STREET」に入ってる、私の曲ですが、「ブルー・ホライズン」
ま:この曲、私、すごい好きです。
達:これも「ドリーム・オブ・ユー」と同じ日の2曲録った1曲なんです。
これも小原礼さんがベースですね。
ま:ポニキャニのスタジオで。

ブルー・ホライズン / 竹内まりや

達:作詞大貫妙子、作曲山下達郎。異色。。。じゃないか。
ま:この曲すごく好きで、最後のコーダのところで、達郎さん一声なにか歌ってくださいと言ったら、歌ってくださって。
達:目標はカーリー・サイモンだったんですよ。
ま:そういうイメージでは歌ってなかったけど。
達:ブラスとかの下で、アルトなので。
ま:レンジ低いからね。
達:その上にブラスを置くという。
ま:これはシティポップ・ライクなね。
達:カーリー・サイモンのモータウン版です。

(リスナーから:達郎さんが見に行った洋楽ライブのベスト3はホリーズとフリーとジャクソン・ブラウンだそうですが、まりやさんが観にいったライブの中でベスト3といえば、どんなアーティストでしょうか)
ま:私が一番印象に残っているのは、79年のグリーク・シアターで観たジェームス・テイラー。
それから79年の山下達郎、日本青年館ホール。
達:こっちかよ(笑)
ま:それから大学生のときに観たイーグルスの初来日の武道館公演。これは、よかったんですよ。
この3つです。
達:イーグルスは、今聴くと、ライブの構成力がある。
ま:まだランディ・マイズナーのころなんだけど、素晴らしかったですね。
達:今聴くとなかなかいいんだよね。
ま:演奏もすごいけど、コーラスが素晴らしかった。
達:やっぱ時代っすね。

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(リスナーから:まりやさんは、作曲するとき曲先とお聞きしましたが、メロディが先ですかコードが先ですか。また歌詞を書くよい練習方法は、なにかありますか)
ま:練習方法ね(笑)
イメージが一番最初よね。
例えば明るい曲にするとか、都会的な曲にするとか、暗い曲にするとか。
そこから、メロディとコードを手繰っていって、一番最後に具体的な歌詞を見つけるって感じですかね。
達:歌詞は最後なんですか。
ま:一番最後です。
もちろんタイトルが先に来たりすることもあるけれど。
例えば「色・ホワイトブレンド」ならタイトルが指定されてるんですよね。
そうすると、それに乗っかって書くっていう感じです。
達:「けんかをやめて」とかさ、そういうイメージがあるんじゃないの。
ま:だから、それは歌詞とメロディが同時に出てくるパターンなのね。
あるでしょ?いろいろなパターンが。
達郎の場合は、例えばリズムパターンを最初に考えるとか。
一番最初に「SPARKLE」を書いてるときに見てたら、コードとドラムとベースのパターンがずっと延々。
そこから、全部録ったあとに「これからメロディ決めるんだよ」って言ったときに、すごいびっくりして。
達:(笑)
ま:え~って(笑)
だってコード全部決まってて、メロディ決まってないのって思ったの覚えてる。
達:メロディの日ってのがあるんです(笑)
ま:メロディをあとで考える。
達:スタジオで大音響で鳴らして、メロディをラ~ララって考える。
ま:すごいよね。その発想は、私にはほんとにないから。
達:そうしないと、トラックのグルーヴと歌がね。
日本の場合は、必ずピアノの弾き語りとかで作るけど、そうすると、ああいうポリリズムのグルーヴ作れないから。
その頃は、まだリズムボックスがあるくらいで、今みたいに同期のコンピュータ・ミュージックみたいのがないじゃない。
だからドラムとベース、一緒に練習スタジオでやって。
延々やって作っていくみたいなことは、予算的にすごい難しいから。
ま:「クリスマス・イブ」のね、あのコードが変わっていくのを練習してるの、まだメロディがついてなかったの。半音づつ下がっていくのってあるじゃない。
あれを聴きながら、これどんなメロディになるのかなって。そしたら「クリスマス・イブ」だったから。
私にはない発想の曲の作り方。
達:編曲する人間の発想ですね。でも、R&Bみたいなの、みんなそうですよ。
アース・ウインド&ファイアなんて何十曲も同じパターンやって、それでどういうメロディを構築するか、それでサビどうするかって。
ま:ファンクみたいなのは、特にパターンなんだよね。
達:そうです。ダンスミュージックだから。踊れなきゃダメだから。
で、ライブなので、ライブヴァージョンをひとつお聞きいただきます。
ま:これはかけたことないですね。2010年12月、大阪城ホール。

人生の扉 (LIVE) / 竹内まりや 

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達:というわけでライブ映像配信『LIVE Turntable Plus』を来月の5月29日、土曜日、実施いたします。
もともとですね、この『LIVE Turntable』、アルバムの『Turntable』と、それからシングル「旅のつづき」のご購入くださった方々を対象に抽選特典として企画されました、いわゆるプライベート・コンサートでありましたけれども。
このウィルス騒ぎで開催が不可能となりまして、その代替案として、今年2月に実施したライブ映像配信、これがありました。
その応募された方々だけの配信でしたけれども。
今回新たに企画されました、これは『LIVE Turntable Plus』という形で、今年の2月に実施しましたプライベートライブ配信『LIVE Turntable』に追加で未公開の映像6曲をプラスしまして。
2010年と2014年のツアーから未公開ライブ映像を5曲
2012年に山中湖で行われました野外イベントSWEET LOVE SHOWERで、私のライブに突然乱入しました、その時にご披露しました「家に帰ろう 」、それを加えた6曲でございます。
ま:もともとこれは応募特典のライブだったので、2000名の方しかご覧になってないんですね。
あの時に自分たちもみれないのかってリクエストが、けっこう他の方から寄せられていて。
そして、やっぱりこの『LIVE Turntable』を配信しようとなった時に、未発表のライブ映像も加えようといことで、いろいろ探しまして6曲加えました。
達:相変わらず私らの曲のカヴァーをしてくださる奇特なかたが、たくさんいらっしゃって。今週はJuice=Juice。
ま:ハロプロの可愛い女の子たち。
達:このひとたちが「DOWNTOWN」をカヴァーしてくれました。
ま:しっかり歌ってくださってるよね。
達:おかけしようと思ったんですが、うっかりしてスタジオにお皿を持ってくるのを忘れたので、また来週か再来週にいってみたいと思います。
達:代わりといってはなんですが、私のをおかけします。
2019年9月11日に松山市民会館での「DOWNTOWN」。

DOWNTOWN (LIVE ) / 山下達郎

達:「DOWNTOWN」はライブではいい加減と言ってはあれなんですが、雑駁な構成だったんです。
それをもう一度洗い直して、2018年、2019年くらいから、ようやくレコードに忠実なスリー・キーボード(エレクトリック・ピアノ、ハモンド・オルガン、クラヴィネット)に、2本のギター、タムが入って、レコードに近いアレンジでようやくできて。おしまいの方のコーラスもちゃんとレコードに即して。
ようやく自分が思っていたアレンジの形にできた。
ま:この曲が会場に流れると会場全体が明るくなる。
達:たしかに。75年の曲ですが。
今日の最後は、ライブバージョンですが「LET IT ME BE」。

LET IT BE ME / 竹内まりや & 山下達郎

達:この次が8月の納涼夫婦放談、お楽しみに。

 

<了>