おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック2022年12月25日『年忘れ夫婦放談Part.2(ゲスト:竹内まりや)』

対談トークの中から曲の解説部分を要約して掲載しています。

 

1. LOVE'S ON FIRE / 山下達郎 "ソフトリー" '22
2. プラスティック・ラヴ / 竹内まりや "ヴァラエティ" '84
3. ホールド・オン / 竹内まりや"ユニヴァーシティ・ストリート" '79
4. ASK ME WHY / 竹内まりや "ビバ・マリヤ!!" '82
5. BOMBER / 山下達郎 "ゴー・アヘッド!" '78
6. QUIET LIFE / 竹内まりや "クワイエット・ライフ" '92
7. THE CHRISTMAS SONG / 竹内まりや "クワイエット・ライフ" '92
8. HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS / 山下達郎 "シーズンズ・グリーティングス" '93

 

達:毎年恒例、今週も先週に続きまして、この方ゲストです。
ま:今日は。竹内まりやです。
達:年忘れ夫婦放談!
ま:今年最後ですね。早いね。
達:今年は、まとめ録りじゃないので、たくさんたくさん頂いております、お便り。
ま:この前のサンソン30周年のライブ観せていただきましたが超私好み。
将来的に行われるマニアックライブの練習ですかっていうぐらいの。
達:単にステージが狭いので、コーラスが乗らなかったんです。
ま:本当に、すっごい私好みのセットリストで、当たった人すごいラッキーだったなと思って。
達:そうですね。
ま:お疲れさまでした。
達:コーラスが乗らないと、コーラスが入らない曲でやらなきゃなんないという。
そうなると必然的に70年代の曲が多くなるという(笑)
ま:70年代が、あふれてました!
達:そうです。「RIDE ON TIME」でブレイクしたあとはコーラスばっかり入ってるという。


ま:今年、達っつぁんは、私が感じるここ数年で一番忙しかった年だったんじゃないですか。
達:そうです、老人虐待!
ま:表彰状あげたいくらい。元旦のお休みは、KinKi Kidsの曲で。
達:ありませんでしたね。
ま:その後、アルバム制作に入って、完成した直後から怒涛のプロモーションをやりつつのツアーリハーサル。
で、ツアーで10本やったかなって頃にコロナに。その後復帰されまして、31本やったんだね。
で、このサンソンのライブ。これは70歳のスケジュールじゃないですよ。
達:今日はですね、難波弘之さん。
ま:あっ、やってる日?
達:キーボード生活45周年という、それのゲストで出ております。
ま:全部メニュー違うからね。いろんなリハが必要だった。えらいです本当に。よく働きました!
達:久しぶりに働きました。
ま:スケジューリングが見事でしたね(笑)
達:こき使われております。
はい、で、サンデーソングブックはおかげさまで今年の10月で30周年迎えました。
ま:おめでとう。
達:おかげさまで。
今年の最後の1576回目のサンデーソングブック。
お馴染み「年忘れ夫婦放談」竹内ま:ゲストに今日もお届けしたいと思います。


達:先週もちょっと申し上げましたけれども、来年の1月5日木曜日からスタートいたしますテレビ朝日系の木曜ドラマ
「警視庁アウトサイダー」
これのですねテーマソングが私の今回の「SOFTLY」に入っております「LOVES ON FIRE」、これに主題歌、採用していただくことになりました。
西島秀俊さんの主演のドラマでございます。刑事モノでございますね。
1月5日、来週でございます。たくさんリクエストいただいております。
私、18日の放送でですね「お酒やめた」っていうお話を申し上げましたが、たくさん反応がありました。
『達郎さんが酒をやめたと聞いて、本当に驚きました。そんな事ってあるんですね。』
ま:私も驚いてます。
達:『私も10年前に休日の少年野球の指導を始めてから金曜日のお酒を控えるようになり、そのうちにお酒をほとんど飲まないようになり、今では飲み会があったらソフトドリンクを飲むようになりました』
こういう方もいらっしゃいますね。
信じられないかもしれませんが、コロナにかかった後の方が声の調子良くなりました。
ま:ほんとに。サンソンライブの時もびっくりしました。みんなびっくりしてたよね。
達:そうです。休めたのと、お酒やめたからでしょうね(笑)
ま:感染もプラスになったということですかね。
達:今後のあれが楽しみです。なんだかよくわかりません(笑)
というわけで(笑)
「SOFTLY」から新しいタイアップが出ました「 LOVES ON FIRE」

LOVE'S ON FIRE / 山下達郎

 

 

ま:「プラスチック・ラブ」はたくさんのアーティストの方々に、Juice=Juiceとかね、若い方にもカバーしてもらえて、本当うれしいです。
達:元祖、本家!
ま:84年?もう40年近く前。

プラスティック・ラヴ / 竹内まりや

 

達:杉真理さんのボックスが出ました。
ま:杉真理さんの作曲提供楽曲集、116曲入り。すごいですよね。6枚組CDボックス。
達:全部、作詞作曲ですよね、ほとんどが。
ま:作詞は私と組んでるのもあるし。他の人ともあるし。いろいろですけど。
その中で私の曲、私に書いてくださった曲も2曲入ってる中で、リクエストが来てたんですよね。
達:『杉さん作詞作曲の「ホールド・オン」がレコーディングされる時のエピソードや当時の杉さんとの思い出など』とリスナーから。
ま:「ホールド・オン」のレコーディングは私立ち会っていないんです。忙しかったんで。リズム録りは立ち会ってないんですよね。
だけど、この曲のリード・ギターを杉さんが弾いたっていうの聞いて、すごいいいリードギターだった。ほとんど弾かない人だったからねリードはね。
達:村田君のリードギターとかね、そういうリードはね、けっこういいんだよ。
ま:いいんですよね。
達:歌うからね。
ま:すごい気に入ってる曲です。
達:『杉さんのラジオ番組を聞いてたら、音楽サークルでま:といっしょということで、入部する前だと思うのですが相撲部のマネージャーに誘われて行ったって本当ですか?』
ま:日吉のキャンパスで、どのクラブに入ろうかなぁって思ってたときに「相撲部のマネージャーになってください」って男の人が追いかけてきたんです(笑)
うわぁ~って逃げて、その教室入ったら、そこがReal McCOYsの場所だったっていう。
そこに入りました。

ホールド・オン / 竹内まりや

ま:杉さんの楽曲を私のデビュー・アルバムで初めて採り上げたのは、杉さんが他人に書いた初めての曲「目覚め」て曲だったんですけど。
ですから慶応大学で彼と出会えてなければ、私もこの音楽の世界に入ってないので、本当に杉さんには感謝です。

ASK ME WHY / 竹内まりや

 

 

ま:達郎さんのRCA時代のアナログ盤発売が予定されているんですよね。
先週は「SPACY」から「キャンディ」をかけたんですけど、今週はですね、ぜひこの曲をということで。
私の大好きな「GO AHEAD」から、あえてベタですけれども「BOMBER」をかけて頂きたいなと。
達:本当は、このアルバムでもう終わりだなと思ったんですけど。
ま:「2000トンの雨」を弾きながら、あぁこれで僕のレコーディング活動も。
達:終わりだなと思ってたんですけど、年が明けて、なぜか大阪で「BOMBER」がヒットしてると。ディスコで。
ま:私それよく覚えてるんです。
大阪にJAM JAM 11(ラジオ大阪)でレギュラーのラジオ番組持ってて、いつも、終わるとアン・ルイスと大阪のディスコで踊ってたんですよ。
本当にこれかかってたんです。
達:不思議なこともあるんだな。
ま:これはブレイクするぞって感じだったよね。
達:永遠にわからない、これ。
ま:なぜ大阪だったのか?わからないけどね。

BOMBER / 山下達郎

達:もう44年も経ちます。
ま:これ25歳の時の作品じゃない。それを70歳近くの今、オリジナル・キーでライブで歌って。
今のこのレコーディング以上の力とライブ感と言うか、出してることに驚く。
声が今の方が出てるかもよ(笑)
達:歌い出しのね~すべりこんでいくよおな~あれ、一番むずかしい(笑)
ま:そうなんだ。
達:「いくよ~」あそこがたいへん(笑)
ま:楽々歌ってるように見える。
達:今でも「いくよ~」のあそこが「い」がね、オリジナル・レコーディングの「い」がよれてる(笑)
いくよ~っていう縦の線をキープするのがねすごく難しい!(笑)
ま:ゆかりさんのスネアの音もいいしね。
達:これは「GO AHEAD」のレコーディングで最初に録った曲なんです。
ま:ん~かっこいい。

 


達:お次のリクエスト「QUIET LIFE」。
『今年の姪の誕生日にお二人のアルバムすべてを録音したポータブル・オーディオをプレゼントしました。お二人の曲があったからジョギングも続けられる素敵な時間を過ごすことができたと、それはそれは大変喜ばれました』
ま:ありがとうございます。私たちの歌が生活の役に立っているっていうのは、本当にうれしい限りです。

QUIET LIFE / 竹内まりや


達:竹内ま:の来年のご予定は?
ま:曲の締め切り二つ抱えてます。曲書きです(笑)
達:頑張ってください。
というわけで皆さんもまだまだ色々とですね政情不安ですけれども。お体くれぐれも皆さんお気を付け下さい。
皆様良いお年をお迎えくださいますよう。
というわけで今日はクリスマス・デーですので、今日の最後は竹内ま:の「The Christmas Song」そして私の「Have Yourself A Merry Little Christmas」、クリスマス・メドレーでお別れします。
今年もそれでは皆さんメリークリスマス!

THE CHRISTMAS SONG / 竹内まりや 
HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS / 山下達郎

<了>