おとのほそみち

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山下達郎サンデーソングブック2024年1月14日『新春放談Part.2(ゲスト:宮治淳一)』

対談の中で曲紹介に関する部分をダイジェストして掲載しています。ネットに音源がある楽曲にはリンクを張っていますが、オンエアされた音源とはヴァージョンが異なる場合が多々あります。

1. STRANGER IN MY ARMS / LYNNE RANDELL '67
2. SUNSHINE BOY / LITTLE PATTIE '68
3. I GOT A REASON / JEFF JOFFRION '69
4. HEY GIRL / DAZE OF THE WEAK '68
5. ANOTHER SUMMER TO REMEMBER / THE ILLINOIS TOLLWAY '65
6. WITH THIS RING / GLENN WESTON '68
7. PUT ME IN YOUR POCKET / JEANETTE HARPER '67
8. TROLL / THE DRAGONS '64
9. DRAGON WALK / THE DANTES '64

 

(達郎氏選曲)
オーストラリアのアイドル・シンガー、リン・ランデルのシングル「CIAO BABY」のB面「STRANGER IN MY ARMS」。
ボブ・クリューとゲイリー・ナイトの作品。おそらく誰かのカヴァー。
1967年のリリース。当時の日本では全然情報が入ってこなかったが、最近わかってきた。
アメリカのエピックでのレコーディング。テッド・クーパーのプロデュース。
モンキーズの前座をやっていて、モンキーズと抱き合わせで売ろうとしていたようだ。
オーストラリアでは大スターだが、LPは出ていない。EPのみ。
STRANGER IN MY ARMS / LYNNE RANDELL

 

(宮治氏選曲)
同じくオーストラリアで、リトル・パティの「SUNSHINE BOY」。
彼女はレコードいっぱい出している。日本でも数枚出しているが、売れたと聞いたことはない。
元々はパレードの「SUNSHINE GIRL」のカヴァー。
まずヴィッキーがカヴァーして、それを聞いたオーストラリアのプロダクションが、リトル・パティにと。仮説だけど。
SUNSHINE BOY / LITTLE PATTIE

 

(達郎氏選曲)
スコット・イングリッシュ絡みでジェフ・ジョフリオンの「I GOT A REASON」。
アレンジがバーゲン・ホワイトで、ナッシュビル。出来がいいので持ってきた。
I GOT A REASON / JEFF JOFFRION

 

(宮治氏選曲)
アラバマ出身の男性と女性5人組のグループ、デイズ・オブ・ザ・ウィークの「HEY GIRL」。
この1枚しか出していないようだ。
元々はフレディ・スコットが歌っていて、ジェリー・ゴフィンとキャロル・キングの作品。
オリジナルとは解釈が違うが、曲はいいので。
HEY GIRL / DAZE OF THE WEAK 

 

(達郎氏選曲)
ブルー・アイド・ソウルもので。
ジェームズ・ホルベというバッキンガムズの一連のヒット曲を書いてる人がいる。
私はソングライターおたくなので、ジェームズ・ホルベの作品を集めているが、なかなか集まらない。
モブ(The Mob)のメンバーでそのあとにバッキンガムズの曲を書いた。
最近手に入れたもので、イリノイ・トールウェイの「ANOTHER SUMMER TO REMEMBER」。
ジェームズ・ホルベらしいブラスが入っている。
ANOTHER SUMMER TO REMEMBER / THE ILLINOIS TOLLWAY 


(宮治氏選曲)
達郎氏がどう思うだろう?と持ってきたUK盤。
グレン・ウェストンという聞いたことのない人だが、けっこうレコードは出ている。
なぜ選んだかというとテディ・ランダッツォの作品。イギリスでとは、あまりピンとこない。カヴァーはあるけど。
達郎氏の持ってるテディ・ランダッツォのソング・リストには入ってなかったので、たぶんイギリスだけ。
しかしその実態は「G線上のアリア」に歌詞が付いてるという。
「これ注文した」と達郎氏。
WITH THIS RING / GLENN WESTON 

 

(達郎氏選曲)
次は明るいやつで、最近買ったシングル。
ジーンネットかジャネットか、ハーパーの「PUT ME IN YOUR POCKET」。
書いたのはデイヴ・アペル(Dave Appell)とニール・ブライアン(Neil Brian)。フィラデルフィアのソングライター。
ジョー・レンゼッティのアレンジが素晴らしい。
ジョー・レンゼッティらしいシャッフル。
PUT ME IN YOUR POCKET / JEANETTE HARPER 

 

(宮治氏選曲)
今年は辰年。だからというわけではないが"D"のあたりを探していて見つかった。
中日じゃないが、ザ・ドラゴンズの「TROLL」。
作家がダリル・ドラゴンなので調べたら兄弟がいて、その兄弟と組んだのがザ・ドラゴンズ。
やってるのは私の好きなインスト。
ダリル・ドラゴンはビーチボーイズのツアー・メンバーでキーボードをやっていて、そのあとにキャプテン&テニール。
こんなこともやっているんだと。
TROLL / THE DRAGONS 

 

(達郎氏選曲)
「辰年なのでドラゴンで棚からひとつかみ」をやろうと、いろいろ調べた。
今日は宮治さんの好きそうなやつで、ザ・ダンテス。エレキインスト。
B面だが「DRAGON WALK」というアル・キャップスの作品。たぶんメンバーとして何かやっているのでは。
シングルを持ってるけれど出てこなかったので今日はコンピから。
DRAGON WALK / THE DANTES 

 

(了)