おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック2024年2月25日『リクエスト特集』

番組中の曲解説の主要な部分を要約して記しています。ネットに音源がある楽曲にはリンクを張っていますが、オンエアされた音源とはヴァージョンが異なる場合が多々あります。

 

1. 君の声に恋してる / 山下達郎  '01
2. SO MUCH IN LOVE / THE TYMES '63
3. POINCIANA (LIVE) / THE FOUR FRESHMEN  '63
4. LADY OF THE NIGHT / EVIE SANDS  '79
5. DON'T LET THE OLD MAN IN / TOBY KEITH '18
6. SOUL SHADOWS / THE CRUSADERS WITH BILL WITHERS "'80
7. TOGETHER / TIERRA '80
8. REBORN / 山下達郎  '22 


何しろ私の曲へのリクエストが、もうとにかく1人1曲みたいな雰囲気なので
もう結局、何でも・・・何でもって言っちゃいけませんが(笑)
01年の私のシングル「君の声に恋してる」
君の声に恋してる / 山下達郎

 

リスナーから「達郎さんもカバーしている「So Much In Love」のオリジナルは誰か」というお便り。
タイムズ(The Tymes)という、これがオリジナルバージョンです。
フィラデルフィア出身の黒人ヴォーカル・グループで、全米NO.1に輝いた曲。
1963年、まだドゥー・ワップのテイストが残っている時代なので、そうした雰囲気がいっぱい
星の数ほどカバーがあり、私も「オン・ザ・ストリート・コーナー」でやっている。
SO MUCH IN LOVE / THE TYMES


フォー・フレッシュ・メンの1963年のアルバム『N PERSON VOL.2』から。
素晴らしいライヴ・ヴァージョン。
POINCIANA (LIVE) / THE FOUR FRESHMEN 

 

イビー・サンズはニューヨーク生まれの女性シンガー。
不運な人で、出したシングル全部競作がヒットしてしまう。
出すとレコード会社が潰れるかもという不運に見舞われたらしい。
でも隠れた人気のある人で、1979年のサード・アルバム『SUSPENDED ANIMATION』はAORの名盤として知られる。
その曲目の「LADY OF THE NIGHT」。
LADY OF THE NIGHT / EVIE SANDS

 

トビー・キースは、オクラホマ出身の大変有名なカントリー・シンガー。
しばしば政治的な発言で向こうでは批判をされているが、関係ない、音楽の質で。
確か宮治君と新春放談やった時に、かけた記憶がある。
この「Don't Let The Old Man In」は、クリント・イーストウッドの2018年の映画「運び屋」のために書かれた曲。
「老いを迎え入れるな」と、老いに立ち向かっていく歌。
これも、いろんな人がカバーしているが、やっぱりオリジナルが1番。
2月6日に胃がんでなくなりました。
享年62歳、まだ若い。ご冥福をお祈りします。
DON'T LET THE OLD MAN IN / TOBY KEITH


クルセイダーズの1980年のアルバム『RHAPSODY AND BLUES』から。
ビル・ウィザースのヴォーカルがフィーチャーされたこの曲。
SOUL SHADOWS / THE CRUSADERS WITH BILL WITHERS


ティエラはいわゆるヒスパニック、ラテン、ラティーナのグループ。エルチカノというグループからの発展形。
この曲は、イントゥルーダーズの1967年のヒット曲のカヴァー。
1980年にシングル・カットされて、全米ソウル・チャート8位、全米18位。
TOGETHER / TIERRA

 

最近はリスナーの方も、私と一緒にだんだんお年を召してきました。
ご両親とかご親戚とか、そういう方の訃報というものが随分お便り頂きます。
それに伴ってこういうようなリクエストをたくさん頂きます。
私のアルバム「Softly」の最後に入っております
REBORN / 山下達郎