おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック2022年9月25日「リクエスト」

番組中の曲の解説部分を要約して記しています。 ネットに音源があるものは張っていますが、オンエアされたものとはヴァージョン等が異なる場合があります。 

 

1. LOVE'S ON FIRE / 山下達郎 
2. I JUST WANT TO CELEBRATE / RARE EARTH '71
3. SWEET SOUL MUSIC / ARTHUR CONLEY '67
4. SWEET CHERRY WINE / B.J.THOMAS  '72
5. LOVE SONG / RAMSEY LEWIS  '74
6. TAKE ME AS I AM / THE DEMENS '57
7. WHEN WILL I SEE YOU AGAIN / THE THREE DEGREES '74
8. 群青の炎 / 山下達郎  '98


アルバム「SOFTLY」からたくさんリクエストをいただいている。
ちょっと涼しくなってきたので、あまりかけない熱いやつを。
LOVE'S ON FIRE / 山下達郎 


レア・アースはデトロイトのブルー・アイド・ソウルのグループ。
1971年、全米7位の「I JUST WANT TO CELEBRATE」。
I JUST WANT TO CELEBRATE / RARE EARTH 


サザン・ソウルの名唱、アーサー・コンレイの「SWEET SOUL MUSIC」。
1967年、全米2位のミリオン・セラー。
SWEET SOUL MUSIC / ARTHUR CONLEY 


「達郎さんが好きなB.J.トーマスの曲」というリクエスト。
B.J.トーマスの1972年のアルバム『BILLY JOE THOMAS』はソングライター特集。
キャロル・キング、バリー・マン、ジミー・ウェッブ、スティーヴィー・ワンダー、そうしたソングライターの曲を取り上げていて、B.J.トーマスの最高傑作アルバムとして知られている。
その中に地味だがバリー・マンの曲が何曲か入っていて、この中の「SWEET CHERRY WINE」は私が死ぬほど好きな曲。この当時、B.J.トーマスを聴くならバリー・マンの曲がベストだという時代。
このアルバム、本当に素晴らしいので、今でも出てるかなわからないけれど、ぜひオススメ。
ここでドラムを叩いてるアラン・シュワルツバーグは本当に素晴らしい人なので、私、『CIRCUS TOWN』で彼を指名した。
このグレン・スプリーンというアレンジャーも素晴らしくて、その人も打診したがスケジュールが合わなかった。
SWEET CHERRY WINE / B.J.THOMAS  


9月19日にラムゼイ・ルイスが亡くなった。
1974年のアルバム『SUN GODDESS』から「LOVE SONG」にリクエスト。
『SUN GODDESS』はアース、ウィンド&ファイアのタイトル・ソングが有名だけれど、シカゴのクリーブランド・イートン(ベース)とモーリス・ジェニングス(ドラム)のセッションによる、ラムゼイ・ルイスの自作の曲が素晴らしい。
オーケストラ・アレンジメントはリチャード・エバンス。
LOVE SONG / RAMSEY LEWIS  


ザ・ディメンズはニューヨークのドゥー・ワップ・グループでシングルを3枚ほど残している。
他にもエマーソンズという名前で3枚あって、この2つは同じグループ。
リード・ヴォーカルのエディ・ジョーンズは歌の上手い人で、1957年にしてはソウル・ミュージック色の強い歌い方をしている。
TAKE ME AS I AM / THE DEMENS 


スリー・ディグリーズの「WHEN WILL I SEE YOU AGAIN」は、1974年、全米ソウル・チャート4位、全米チャート2位のプラチナ・シングル。
日本でも東京音楽祭に来日して評判になった。
ベタだけれども、ストリングスのエコーの取り方の距離感、フィラデルフィアの粋のオケ。
スリーディグリーズも歴史は古く、素晴らしくハーモニーが上手い。
いわゆるセクシー路線で売ったので若干誤解があるが、その実力は素晴らしい。
WHEN WILL I SEE YOU AGAIN / THE THREE DEGREES 


今日の最後はアルバム『COZY』から「群青の炎」。
群青の炎 / 山下達郎 

 

<了>