おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック2024年3月3日『ひなまつりで棚からひとつかみ』

番組中の曲解説の主要な部分を要約して記しています(青字は書き起こし)。ネットに音源がある楽曲にはリンクを張っていますが、オンエアされた音源とはヴァージョンが異なる場合が多々あります。

 

1. HEY! BABY / 竹内まりや '89
2. OH, NEIL / CAROLE KING '59
3. CIAO BABY / LYNN RANDELL '67
4. THE OTHER SIDE OF LOVE / THE CARAVELLES '68
5. BE MY BOY / THE PARIS SISTERS '61
6. JUST BE GOOD TO ME / THE S.O.S.BAND '83
7. FEELIN' LUCKY LATELY / HIGH FASHION '82
8. LONELY BLUE NIGHTS / ROSIE '61
9. ミラクル・ラブ / 竹内まりや '92

 

本日は3月3日、ひな祭り。
この季節になるとサンデーソングブックは、ガール・シンガー、ガール・グループ、ガール・ポップで、ずっと30年コンスタントにやってきたけれども。
もう2024年なので、いわゆる昔のアイドル歌謡、60年代のアイドル歌謡は、さすがに音源が少し古びてきた。
なので、ガール・ポップ、ガール・シンガーというよりは、女性シンガー、フィメール・ポップ、そういうようなもので。
いつものサンソンのひな祭りプログラムより、ちょっと円熟した感じを加味してお届けしたいと思います。

 

竹内まりやさん、1989年のシングル。「シングル・アゲイン」のカップリング
もともとは森下恵理さんに書いた曲のセルフカバー。
HEY! BABY / 竹内まりや


まずは60年代初頭のガール・ポップ全盛時代の一曲。ニール・セダカの1959年のベストテン・ヒット、出世作の「Oh! Carol」。
ハイスクールのときガール・フレンドだったキャロル・キングのことを歌った。
この曲のアンサー・ソング「OH, NEIL」を同年1959年、キャロル・キング自身がリリース。
そのとき旦那だったジェリー・ゴフィンが歌詞を書いた。
私が「OH, NEIL」を知った時代は同年1959年と資料に書いてあったが、最近、1960年説もある。
OH, NEIL / CAROLE KING

 

宮治淳一さんとの新春放談で盛り上がったオーストラリアのアイドル・シンガー、リン・ランデル。
彼女の大ヒットナンバー、1967年の「CIAO BABY」。アメリカではトイズのナンバーが有名。
CIAO BABY / LYNN RANDELL


私、何週間か前にですねカラヴェルズ(The Caravelles)、イギリスの女性デュオの「The Other Side OF Love」という曲をかけたんですが、またボケをやってしまいまして。
リマスタリングする時にサンプリング・レート間違えましてキーが低くなってしまいました。
その時スタジオで、ラジオちょっとチェックできなかったんで、後からお便りをいただいて、聞いたら本当にそうだったという。
すいません。もう1回かけます。
この曲かけた時に、このベース誰だろうなって言って、ご存知の方教えてくださいって、自分で気になるので、家で調べましたら、わかりました。
ラス・ステイブルフォード(Russ Stableford)という、この時代の大変有名なスタジオミュージシャンで「Love afair」もこの人。
ということでドラムはクレム・カッティーニ(Clem Cattini)かなっていう感じがしますが。
THE OTHER SIDE OF LOVE / THE CARAVELLES

 

次はガール・グループの超常連、パリス・シスターズ。
ファースト・ヒットで1961年、全米56位の「BE MY BOY」。
BE MY BOY / THE PARIS SISTERS 

 

ぐっと新しくと言っても40年くらい前。無性にこれが聞きたい気分。
アトランタ出身の大所帯ヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、私の大好きなS.O.S.バンド。
1983年、全米ソウル・チャート2位の「JUST BE GOOD TO ME」。アルバムヴァージョンは8分以上あって長いので、シングル・ヴァージョンで。
アルバム『On the Rise』からのシングルカット。
プロデュース&アレンジは、ジミー・ジャムとテリー・ルイスの全盛期。素晴らしい。
JUST BE GOOD TO ME / THE S.O.S.BAND 

 

ハイ・ファッションは女性二人、男性一人という珍しいR&Bのヴォーカル・グループ。
女性二人というのがメッリサ・モーガン(Meli'sa Morgan)とアリソン・ウィリアムズ(Alyson Williams)。
そういう強力な布陣で人気が高いグループ。
1982年のアルバムからの、彼ら彼女らの唯一のヒットソング、全米ソウル・チャート32位の「FEELIN' LUCKY LATELY」。
プロデュース&アレンジがジャック・フレッド・ペトルス(Jacques Fred Petrus)。Changeの人なので音が似ている。
彼がイタリアからニューヨークに移って本格的に仕事をはじめたころの作品。素晴らしい音がしている。
FEELIN' LUCKY LATELY / HIGH FASHION 

 

ロージー・ハムリンはサンディエゴ出身の女性シンガー。
ロージー&ザ・オリジナルズの「ANGEL BABY」で有名な人。セカンド・ヒットになる、1961年、全米66位の「LONELY BLUE NIGHTS」。
LONELY BLUE NIGHTS / ROSIE 

 

今日の最後は竹内まりやさん。
1992年のシングル「マンハッタン・キス」のカップリング、牧瀬里穂さんに書いた曲のセルフカバー。
ミラクル・ラブ / 竹内まりや