番組中の曲解説の主要な部分を要約して記しています。ネットに音源がある楽曲にはリンクを張っていますが、オンエアされた音源とはヴァージョンが異なる場合が多々あります。
1. 君住む街角(ON THE STREET WHERE YOU LIVE)/ 竹内まりや
2. スロー・ラヴ / 竹内まりや
3. 返信 / 竹内まりや
4. みんなひとり / 竹内まりや
5. シンクロニシティー(素敵な偶然)/ 竹内まりや
6. NEVER CRY BUTTERFLY / 竹内まりや
7. クリスマスは一緒に / 竹内まりや
8. 終楽章 / 竹内まりや
9. 明日のない恋 / 竹内まりや
10. 人生の扉 / 竹内まりや
かねてから申し上げました通り、今週4月24日、竹内まりやさんの2007年のアルバム「デニム」
これがアナログで再発売されることになりました。
「デニム」の時代はアナログ盤というのは全く影を潜めておりましたので、CDのみの発売でしたけれども、実に17年ぶりに(笑)アナログ盤が出ると。
アナログ・ブームというそんなようなものなので。
でも出るので、一応やっぱりちゃんとプロモーションしようと。
せっかくですので、今週は「デニム」の特集でございます。
全12曲でありますので、全曲フルでかけられません。
急ぎ足でいってみたいと思いますけれども、17年ぶりですので、おぼろげな記憶を頼りにですね、少しでもご紹介をさせていただきたいと思います。
2007年の竹内まりやさんのアルバム「デニム」、通算、10枚目のオリジナルアルバムです。
前作「ボナペティ」から5年半出ませんでした。
2000年代はいろいろとですね、企画ものとか、そういうようなものをたくさん出しました。
ライブアルバムですとか、カバーアルバムの「Longtime Favorites」、そういうものが間にありますので、オリジナルが出遅れましたが、それでもシングルは割と出ております。
そんなようなものを入れつつ2007年の5月23日に発売されましたアルバム「デニム」
当時はですね、今みたいなアナログ盤というものが、全くもう、消え去った時代でありまして、本当にいわゆるクラブ・ミュージック、そうしたDJがかける12インチとそういうようなもので細々とアナログが続いていましたので、新譜がアナログで出るということが、ほとんどなくなってしまいました。
で、昨今のアナログブームに便乗しましてですね、唐突ですが、今週4月24日にアナログ盤として再発されます。
全12曲ですので、一枚ものになりません。片面3曲ずつ4面入っております。全12曲、まずは最初からいってみたいと思います。
1曲目は珍しくカバー、しかもスタンダードナンバーであります。
1956年のミュージカル「マイ・フェアレディ」が映画化されました。
オードリーヘップバーンが主演して大ヒットしました64年の「マイ・フェアレディ」
この中の挿入歌であります。
2006年4月にTBSのニュース番組のブロードキャスターで、こうしたスタンダードナンバーを、いろんな人を歌うというのがテーマソングとして使われた。
その時に、向こうのプロデューサーの方からオファーがありまして、何曲か、そうしたスタンダードの中から選んで歌って欲しいと。
その候補曲からこの「君住む街角」を選んだそうです
アメリカではヴィック・ダモーンが大ヒットさせました
あと、竹内まりやさんのお好きなアンディ・ウィリアムスがやっております。
映画を見た知識と、そういうような昔の思い出の曲なので、この曲を選んでいます。
君住む街角(ON THE STREET WHERE YOU LIVE)/ 竹内まりや
2曲目の「スロー・ラヴ 」、2006年の7月からオンエアーされておりましたフジテレビ系のドラマ「役者魂」、主演が松たか子さんでありましたが、この時、松たかこさんが歌いました主題歌が「みんな一人」
これ竹内まりや作詞作曲ですが、挿入歌で使われました竹内まりやが自分で歌う「スロー・ラヴ 」が先行シングルとして発売されました。
あの当時は私がドラムを叩いている曲が必ず入っていて、これも恥ずかしながら。
スロー・ラヴ / 竹内まりや
アルバム3曲目に入っているのが「返信」
これは先行シングルとして前年の9月6日に発売になりました。
これがもう5年ぶりのシングルという、割と休んでいたという感じでありますが。
横山秀夫さんの小説「出口のない海」、人間魚雷「回天」の話ですけども。96年の小説。
後に「半落ち」なんていう大ヒット作が出ますが、これを2006年に佐々部清さんが映画化して主題歌を担当しました。
これ当時ですね、ものすごい難しかった記憶があります。
あのエコー感とかですね、オケの奥行きとか、そういうの、ものすごい苦労したんですけども。
今回アナログ化するにあたってですね、アナログでカッティングしてそれを聴きますと、そうした、その頃悩んだデジタルの悪いところが、ちょっと抜けてですね、アナログで丸くなって、いい感じで聴けます(笑)
返信 / 竹内まりや
お次は4曲目、先ほどご紹介しました松たかこさんの2006年のドラマ「役者魂」の主題歌。
松たかこさんが2006年の11月にシングルで切りました「みんなひとり」、作詞・作曲竹内まりや。
これのセルフカバー、得意のやつ。
松たかこさんが来てくださって、バックコーラス手伝っていただいております。
もう譜面バッチリ、もう音程もバッチリ、ピアノも上手、歌も上手、演技も上手。
天は三物四物という感じ。だんだん思い出してきましたね(笑)
みんなひとり / 竹内まりや
これ今回やって、気がついたんですけども、このアルバムほとんど人力でやってるんです。
生ドラム、生ベース、生ギター。
機械、マシンの曲が少ないんです。
なので、アナログLPで聴くと、なかなかな味わいで自画自賛(笑)
竹内まりやさんとは何十年のパートナーであります、センチメンタル・シティ・ロマンス。
このアルバムで2曲付き合っていただいてますが、まずは5曲目に入っておりますシ「シンクロニシティ」
これは先ほどのシングル「返信」のカップリングであります。
センチメンタル・シティ・ロマンスの告井延隆さん、細井豊さん、中野督夫さん、そして野口明彦さん。
それに私と、それからベースの伊藤広規さん、このラインナップでレコーディングをいたしました
シンクロニシティー(素敵な偶然)/ 竹内まりや
今度は7曲目。
やはり竹内まりやさんと古いおなじみであります杉真理さん。
杉さんのグループ、いくつもあるんですけどもその一つ、99年に結成されましたピカデリーサーカス。
松尾清憲さんとか伊豆田洋之さんとか、そうした長生きでやってるバンドですけれども。
99年に出しましたアルバムに入っております「Never Cry Butterfly」
これを竹内まりやさんがカバーをしてレコーディングをしました。
先ほどのシングル「スロー・ラヴ」のカップリングとして発売されました。
こうやって、センチとかですねピカデリーサーカスとか、人がやってくれると、その分休めるので楽だというそういう記憶があります。
NEVER CRY BUTTERFLY / 竹内まりや
今度は9曲目に参りましょう。
前年2006年の12月24日にですね、日本テレビ系の番組で『HAPPY Xmas SHOW』、2000年代の頭から続いている番組でしたけれども、これの2006年版のエンディングテーマとして書き下ろした一曲であります「クリスマスは一緒に」
いわゆる遠距離恋愛もんですが、今の時代でしたら、もうズーム、ライン、スカイプ、なんでもできます。ただ同然で、テレビ電話ができる時代ですから。
まだそう至ってない時代なので、ご時世、時の流れを感じます。
クリスマスは一緒に / 竹内まりや
アルバム10曲目、これもセルフカバーですが、薬師丸ひろこさんの1988年のアルバム『Sincerely Yours』(シンシアリー・ユアーズ)の先行シングルとして書き下ろしました「終楽章」、これのセルフカバーでございます。
このアルバムのレコーディングでは、ドラムの島村英二さんが大活躍でございます。ここでも素晴らしいフィルが聴けます。
島村英二ドラム、伊藤広規ベース、難波弘之キーボード、山下達郎ギター、そういうラインナップで、このアルバムは割と構成されております
終楽章 / 竹内まりや
ラストに近づいてきました。
ラス前11曲目の「明日のない恋」
先行シングルの第3弾、2007年3月7日に発売されました。
日本テレビ系の火曜日の有名な「火曜サスペンス」というドラマの枠がありました。
スペシャルですけど、それの後継番組としての「火曜ドラマゴールド」というのがありまして、それの主題歌として使われました。
このアルバムいろいろ入っておりますけど、私、これ自分で結構気に入ったアレンジであります。
服部克久さんのストリングス、イントロの佐藤博さんのピアノのニュアンス、素晴らしい!
考えたら服部さんも佐藤博さんも故人となってしまわれまして、でも音楽は残ります。
トラックはマシンですけど上物が全部人力という、変わったトラックであります。
明日のない恋 / 竹内まりや
アルバムラストの曲が、おなじみ「人生の扉」です。
後発シングルのカップリングで出されましたが、その後、人気が出ましてですね、今や代表曲になっております。
ちょうど50代入った時の作品なので、そういう心情が歌われております。
最後はセンチメンタル・シティ・ロマンスとの「人生の扉」
人生の扉 / 竹内まりや