最近、J-POPの名曲の素晴らしいカヴァーが多い印象なので、まとめてみました。
若者のすべて / suis from ヨルシカ
Netflix映画「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」の主題歌。配信のみでフィジカルのリリースはない。
suisの切なくも前向きな歌声が、この曲によく合っている。
リアル女子高生世代の豊嶋花と月島琉衣が演じ、曲の世界観を丁寧に描いたMVもたいへんよい。
オリジナルをフジファブリックがリリースしたのは2007年。オリコン最高位30位と決してヒットしたわけではないが、じわじわと評価が高まり、今ではJ-POP史上、屈指の名曲のひとつに数えられる。
オリジナルを歌うフジファブリックが2025年2月をもって活動休止と伝えられ残念だが、この曲はずっと歌い継がれるだろう。
全力少年 / SHISHAMO
オリジナルは2005年にスキマスイッチが5枚目のシングルとしてリリース。
SHISHAMOのカヴァーは2024年5月リリースのトリビュートアルバム『みんなのスキマスイッチ』に収録。
よい意味で素朴でローファイなSHISHAMOの歌と演奏は、この曲にふさわしい。
このアルバムは他にも、Uru「奏」、いきものがかり「ボクノート」など、素晴らしいカヴァーが多い。
リバーサイドホテル / JUJU
オリジナルは1982年に井上陽水が18枚目のシングルとしてリリース。
JUJUのカヴァーは2024年3月リリースのシングル「一線」のカヴァーとして発表された。
かねてからカヴァーのクオリティには定評のあるJUJUだけに、この曲の独特の陰影を上手く歌い上げている。
シングル・アゲイン / 林部智史
オリジナルは1989年に竹内まりやが18枚目のシングルとしてリリース。
このカヴァーは2024年6月リリースのカヴァー・アルバム『カタリベ2』に収録。
林部智史は「THEカラオケ★バトル」で注目されてプロデビューし、カヴァーには定評のある人。
この曲でも艶のあるハイトーン・ヴォイスを聞かせている。
青い珊瑚礁 / ハニ(NewJeans)
プラスティック・ラブ / ヘイン(NewJeans)
240706
— NewJeans info Japan (@NJchartsJP) July 6, 2024
ハニ『青い珊瑚礁』テレビ初歌唱#NewJeans #뉴진스 pic.twitter.com/QzxKA1wF5J
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— NewJeans info Japan (@NJchartsJP) July 6, 2024
へイン『プラスティック・ラブ』テレビ初歌唱#뉴진스 #혜인 #NewJeans #Hyein #へイン pic.twitter.com/iS4fLmmUK5
フィジカルリリースではないが、最近最も話題になったカヴァーはこれだろう。
NewJeansが6月26~27日の2日間、東京ドームで行ったファンミーティングのソロパートで披露された。
意外性のある選曲と、完成度の高いステージで、ネットでも話題沸騰。日本テレビ系「THE MUSIC DAY」にも登場した。
「青い珊瑚礁」は1980年にリリースされた松田聖子の代表曲であり、80年代のアイドルポップを象徴する曲。
「プラスティック・ラヴ」が竹内まりやが1984年にリリースしたアルバム『VARIETY』収録。シングルカットはされていないが評価は高く、近年では日本のシティ・ポップ再評価の機運の中で、海外での人気も高まっていた。
どちらも約40年前の曲だが、J-POP史上に輝く名曲。これをカヴァーした選曲のセンスは素晴らしいし、これを歌いこなすNewJeansの実力もさすがだ。