おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック2023年3月5日『棚からひとつかみ』

番組中の曲の解説部分を要約して記しています(青字部分は書き起こし)貼り付けている音源は、オンエアされたものとは違うことが多々あります。


1. ずっと一緒さ / 山下達郎 '08
2. COUNT ME IN / GARY LEWIS & THE PLAY BOYS '65
3. YOU WERE RIGHT ON TIME / RIPPLE '75
4. HERE WITHOUT YOU / DOC PEABODY '76
5. I'D RATHER GO BLIND / SPENCER WIGGINS '70
6. DON'T WORRY BABY / THE BEACH BOYS '64
7. GUESS WHAT / THE V-EIGHTS '60
8. GUNGA DIN / THE CONTENDERS '67
9. HAVE A HEART / THE DEL RAYS '59
10. TO WAIT FOR LOVE / 山下達郎 "レアリティーズ" '02


季節柄この曲ににリクエストが集まっている。
ずっと一緒さ / 山下達郎


まずは春らしい曲でゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズ。1965年、全米2位。
COUNT ME IN / GARY LEWIS & THE PLAY BOYS


次は最近手に入れたやつ。
リップルはミシガン出身の7人編成のファンク・バンドで、白人黒人混成のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。
アトランタで録音されたアルバムがレア・グルーヴのムーヴメントの中で再評価され、アルバムがすごく高くなっている。
1975年、全米ソウル・チャート51位の「YOU WERE RIGHT ON TIME」。
YOU WERE RIGHT ON TIME / RIPPLE 


次も最もレアな一枚。
クリーブランド出身のドク・ピーボディという名で発表されているシングル。
本名はクラレンス・リードだがマイアミのクラレンス・リードとは同名異人。
オリジナルは目の玉が飛び出るほど高いが、リプロがたくさん出ていて、そっちの方が音が良かったりする。
ドク・ピーボディの70年代中期のシングル「HERE WITHOUT YOU」。
HERE WITHOUT YOU / DOC PEABODY 


スペンサー・ウィギンスが2月13日に亡くなった。享年81歳。
サザン・ソウル・シンガーで最も好きな一人。
「I'D RATHER GO BLIND」はエッタ・ジェームズ、クラレンス・カーター、ビヨンセらの素晴らしいヴァージョンがあるけれど、なんといってもスペンサー・ウィギンスがベスト。
I'D RATHER GO BLIND / SPENCER WIGGINS 


ビーチボーイズの1964年のNO.1シングル「I GET AROUND」のB面で、全米24位の「DON'T WORRY BABY」。
DON'T WORRY BABY / THE BEACH BOYS 


超常連さんからお便りいただきまして。
『今回は2公演に参加させていただきました。いつものように開場直後からスマホアプリのシャザムをかざして
客入れドゥーワップを解読していたのですが、達郎さんもシャザムでは解読できない曲を研究されているのか今回は4曲、2会場とも解読できなかった曲がありました。
その4曲の中から達郎さんが「これは解読できないだろう」という自慢の曲をリクエストさせていただきます。』
なんだ、それ(笑)

大体、開場してから開演するまでに29曲かかっております。
それの中の4曲が分からないという(笑)すごいね、これ(笑)でも他の残りは全部わかるんだ。すごい時代になったな。

それでは、今日はですね、お時間まで行ってみたいと思います。
25,26,27とクエスチョンマークが入っております。
25番目の曲がですね「The V-Eights」
というニュージャージのボーカルグループですが。
1960年の作品「Guess What」
GUESS WHAT / THE V-EIGHTS

 

次のその26番目のやつは割と新しい録音で67年のフィラデルフィアの録音ですけれども。
やっているのはコンテンダーズ。
アカペラですので、本当にドゥーワップ好きな人がインディで出したんだと思います。
GUNGA DIN / THE CONTENDERS

 

もう1曲、27番目。
これもニュージャージーの白人グループ。1959年のレコーディング。
HAVE A HEART / THE DEL RAYS


今日の最後は、バカラック亡くなりましたので、またそういうものを狙ったリクエスト。
私がカバーしたバート・バカラックの「TO WAIT FOR LOVE」
もともとはハーブ・アルパートのセカンドヒット、1968年のヒットですが、これのカバーであります。
私この曲すごく好きでですね、コード進行が好きなんですが、自分で昔からカバーしたくてやりました。
2002年の『RARERITIES』のアルバムに入っております。
TO WAIT FOR LOVE / 山下達郎

 

<了>