おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック2023年3月12日『棚からひとつかみ+リクエスト』

番組中の曲の解説部分を要約して記しています(青字部分は書き起こし)。
貼り付けている音源は、オンエアされたものとは違うことが多々あります。


1. DREAMING GIRL / 山下達郎 '96
2. WELCOME BACK / JOHN SEBASTIAN '76
3. DO I LOVE YOU (INDEED I DO) / FRANK WILSON '65
4. DON'T LET ME DOWN / THE VELVET TOUCH '89
5. I DON'T KNOW WHERE LOVE HAS GONE / BARRY WHITE "LET THE MUSIC PLAY" '76
6. FUGITIVE FROM LOVE / LINDA JONES '73
7. JUST YOUR FOOL / LEON HAYWOOD '75
8. 希望という名の光 / 山下達郎 '10

 

たくさんリクエスト頂きました。もうすぐ春。「ドリーミング・ガール」
DREAMING GIRL / 山下達郎

 

1976年にドラマの主題歌で大ヒットしたジョン・セバスチャンの「WELCOME BACK」。全米NO.1のミリオンセラー。
WELCOME BACK / JOHN SEBASTIAN


モータウンのカタログの中で最もレアだと言われるものの1枚。
フランク・ウィルソンという人はソング・ライターでありプロデューサーでありますが、モータウンでたくさん作品作っております。
この人は、はじめシンガーとしてデビューするか、それともソング・ライター、プロデューサーでやるかということを迫られまして。
1965年にソロ・シングルを録音したんですけどもプロモ盤のみで廃棄されました。
数枚しか残っていないものがですね2000年代に2万5000ポンドぐらいで落札されまして。
これはもう、激レア。オリジナル・シングルを拝むことは、まずないんですが。
ですのでCD世代になって続々とCD化されまして。
そうしたノーザン・ソウル・シーンでは人気の1枚なんですが。
1997年にイギリスのポリグラムから発売されました、モータウン・サウンドのレアリティもののコンピに入っております。
「This Is Northern Soul! 」というタイトルモータウンのレアリティーズのコンピレーションのVOL.1というのに入っております。
このフランク・ウィルソンの「Do I Love You」っていう曲ですが、これがなんとですねリアル・ステレオ・ヴァージョンっていう(笑)。
それをこないだ友達とお茶飲んでて、その話して、何だそれ(笑)
早速、家へ帰って聴いたら本当にリアル・ステレオでありまして。
そんなものが、あるのだという(笑)
フランク・ウィルソン1965年のレコーディング「Do I Love You(Indeed I Do)」
DO I LOVE YOU (INDEED I DO) / FRANK WILSON


ヴェルヴェット・タッチというスイート・ソウルものの一枚。この一枚しかシングルが出てない。
1989年の作品で、プロデューサーで曲を書いてるのはチャッキー・ハワード。
この人は90年代にアリスタから何枚かヒットを出している。
80年代終わりにしてはいい出来のシングル。
昔、ボロボロのシングルを買ったけれど、もうちょっとコンディションのいいレコードに買い直した。
DON'T LET ME DOWN / THE VELVET TOUCH


しつこく頂いたバリー・ホワイトへのリクエスト。
1976年のアルバム『LET THE MUSIC PLAY』から「I DON'T KNOW WHERE LOVE HAS GONE」。
I DON'T KNOW WHERE LOVE HAS GONE / BARRY WHITE


リンダ・ジョーンズは、27歳の若さで亡くなったが、特徴のある歌い方をする人。
ジョージ・カーのプロデュースで素晴らしい作品をたくさん出している。
1966年にレコーディングした「FUGITIVE FROM LOVE」を、没年の1973年のアルバム『LET IT BE ME』で録音し直している。
FUGITIVE FROM LOVE / LINDA JONES


レオン・ヘイウッドは70年代に活躍したブラック・コンテンポラリーの人。
1975年のアルバム『COME AND GET YOURSELF SOME』に入ってる「JUST YOUR FOOL」。
JUST YOUR FOOL / LEON HAYWOOD


てなわけで、今日はこの辺で。
本日、3月12日、東日本大震災から12年を迎えます。
まだまだ色々な問題が積み残されておりますけど。
一生懸命、我々働いてですね、現状打開していかなきゃいけないと思う、今日このごろでございます。
12年前に被災された方、まだまだ大変だと思います。
一生懸命働いて、こっちがですね応援しなきゃいけません。
というわけで今日の最後は「希望という名の光」
希望という名の光 / 山下達郎

 

<了>