曲の紹介部分を要約して記載しています(青文字は書き起こし)。ネットに音源があるものは貼り付けていますが、必ずしもオンエアされたものと同じではありません。
1. SPARKLE / 山下達郎 "フォー・ユー" "オーパス" '82
2. RIDE MY SEE-SAW / THE MOODY BLUES '68
3. BABY, I LOVE YOU / THE RONETTES '63
4. ONE WAY OR THE OTHER / THE FIFTH AVENUE BAND "THE FIFTH AVENUE BAND" '69
5. SUN GODDESS (LIVE) / EARTH, WIND & FIRE "GRATITUDE" '76
6. THE CLOSER I GET TO YOU / MTUME "KISS THIS WORLD GOODBYE" '78
7. FEEL SO FINE / DON WILSON '65
8. SHE'S GONE / THE FIVE SATINS '60
9. 蒼氓 / 山下達郎 "僕の中の少年" "オーパス" '88
今週は、先週申し上げましたみたいに「リクエスト特集」でいこうと思ったんですが、ここのところ特にミュージシャンの訃報が相次ぎました。
こんなに短期間で、たくさんの方の訃報が届くのは、ちょっとめずらしいなと。
ですので、今日は予定を変更しまして臨時追悼特集みたいのをやってみたいと思います。
55分じゃ収まりきらないくらい、いろんな方の訃報が届いております。
「棚からひとつかみ」というわけにはいきませんので、臨時追悼特集を。
鬼籍に入られた方々の作品をききながら、いろいろと偲んでみたいと思います。
で、今から40年前 1月21日に私のアルバム「FOR YOU」が発売されました。
40周年でございます。
だけど契約がうちじゃないので、40周年の40th Anniversary、自分のニューアルバムで。
ですから、また昔のRCA/AIR YEARS みたいな感じで、まとめてやってみようかな、なんて思っておりますが。
とりあえず40年たちました。
おかげさまで、今でもですね街で流れているという驚きで幸せを感じつつ。
リスナーの皆様に心より感謝申し上げつつ
40年前のアルバム「FOR YOU」からおなじみ「SPARKLE」
SPARKLE / 山下達郎
去年の11月にムーディー・ブルースのドラマーでありますグレアム・エッジが。
この人は、素晴らしくうまいドラマーで。
私、武道館でムーディー・ブルースいったら、本当にドラムうまいなあって感動した覚えがありますけれども。
それだけじゃなくて、作詞の才能もある人で、大好きなドラマーなんですけど。
その技術力がいかんなく発揮された1968年のヒットソング「Ride My See-Saw」
RIDE MY SEE-SAW / THE MOODY BLUES
一番、感慨深かかったのはロニー・スペクター。
ロネッツのリード・シンガーでございます。
私の一番好きな声をしたシンガーの一人であります。
ロニー・スペクターとデュエットしてみたいなぁなんて妄想したこともありますが。
数年前、5、6年前にニューヨークでロニー・スペクターのライブを観まして、楽しいライブでありました。
1963年、全米24位。
私、ロネッツで一番好きな一曲「ベイビー・アイ・ラブ・ユー」
BABY, I LOVE YOU / THE RONETTES
お次はジョン・リンド。1月15日に亡くなりました。
ジョン・リンドは日本ではですねフィフス・アベニュー・バンド。
これで、ものすごく日本ではですね、私たちの世代では有名であります。
シュガーベイブ作るときに、このフィフス・アベニュー・バンドは、とっても影響をされました。音楽的に。
それのリードボーカリスト。
ちゃんと音楽学校で学んだ人なので、後に作曲家として、たくさんの成功をおさめますけども、その、とっかかりのバンドであります。
日本では、カルトな人気があります。って言いましょうか、我々がそれを広めたという自負もありますが(笑)
フィフス・アベニュー・バンド
1969年のケニー・アルトマンの名作でございますが、このジョン・リンドのボーカルがすばらしい。
ジョン・リンドは、その後作曲家として活動しまして、たくさんヒット曲があります。
一番有名なのはアース・ウィンド&ファイアの「ブギー・ワンダー・ランド」
あとはマドンナの「クレイジー・フォー・ユー」なんてのもありますが。
ONE WAY OR THE OTHER / THE FIFTH AVENUE BAND "THE FIFTH AVENUE BAND
作曲家としてのジョン・リンドの作品から。
ラムゼイ・ルイスとアース・ウインド&ファイアーが組んで放った「SUN GODDESS」。モーリス・ホワイトとジョン・リンドの共作。
1976年のアルバム『GRATITUDE』のライヴ・ヴァージョンで。
SUN GODDESS (LIVE) / EARTH, WIND & FIRE
1月9日に亡くなったジェームス・エムトゥーメイ。
パーカッショニストで、いい曲を書いていて、エムトゥーメイというバンドでたくさんのヒットがある。1978年のアルバム『KISS THIS WORLD GOODBYE』に入ってる「THE CLOSER I GET TO YOU」は、同じ年にロバータ・フラックとダニー・ハザウェイがリリースしてミリオンセラーに。
THE CLOSER I GET TO YOU / MTUME
1月22日にヴェンチャーズのドン・ウィルソンが亡くなった。
ついに全盛期のオリジナル・フォー全員がいなくなってしまった。
ドン・ウィルソンはリズム・ギターなので、歌っているシングルを何枚か出している。
シンガーとしても意欲的だったがヒットは出てない。
私は、ヴェンチャーズはインストゥルメンタルから入って、歌ものに移ったきっかけはドン・ウィルソンの歌を聴いて、歌もいいなと思ったから。
今日はその中から1960年のジョニー・プレストンのヒット曲のカヴァーで「FEEL SO FINE」。
日本公演のライヴ・ヴァージョンで。
FEEL SO FINE / DON WILSON
1月13日に亡くなったのがフレッド・パリス。ファイブ・サテンズ、1960年の「SHE'S GONE」。
いい曲を書く人で、いろんなレーベルでたくさんヒット曲を出しているが、その中でいちばん好きな曲、ドゥー・ワップの全作品の中で五指に入る。
SHE'S GONE / THE FIVE SATINS
今日の最後は、リクエストいただきました。
お父さんがご病気で、お父さんに聴かせたいというお便りをいただきました。
お父さんは、この番組のヘビー・リスナーでございます。
お大事に、ひとつ。
蒼氓 / 山下達郎
<了>