ライヴ・アット・ザ・モントリオール・ジャズ・フェスティバル 1982 / ジャコ・パストリアス
個人的には、フュージョンはこの時代のものが、いちばんの好みである。
40年前のライヴ音源なのだが、音が一発出たとたんに「ジャコパスの音」だとすぐにわかるのだから、比類ない個性の持ち主だと改めて感嘆する。
本作は1982年7月3日にカナダで行われたモントリオール・ジャズ・フェスティヴァルでのもの。
メンバーがとてつもなくて、
ドラムのピーター・アースキン、
サックスのボブ・ミンツァー、
トランペットのランディ・ブレッカー、
パーカッションのドン・アライアス、
スティール・ドラムのオセロ・モリノーという、
当時のフュージョンのオールスターズといっても過言ではない面々。
みな超絶テクニックの持ち主ではあるものの、ビシバシ決めまくるばかりでなく、ある種のお祭り感覚というか、楽しげに奔放にやっているのがいい。
ジャコのプレイは圧巻の一言だが、このとき30歳をちょっと過ぎたばかり。
天才肌といわれるジャズミュージシャンは数多いが、ジャコこそ、そう呼ぶにふさわしいと改めて思う。
1.The Chicken
2.Donna Lee
3.Bass Solo
4.Mr Phone Bone
5. Fannie Mae
Jaco Pastorius – bass / vocals
Peter Erskine – drums
Othello Molineaux – steel drums
Don Alias – percussion
Bob Mintzer – tenor Sax & bass clarinet
Randy Brecker – trumpet & electronics
<了>
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