インヴィテーション・トゥ・オープンネス / ハル・ギャルパー
2022年のリリースだが、内容は2008年に行われたライヴ録音である。
ハル・ギャルパーは、そのキャリアと実績の割には、日本ではあまり知られていないと思う。
ぶっちゃけ私も、彼のリーダーアルバムは持っていない。
キャノンボール・アダレイやフィル・ウッズのクインテットなどで活躍しているから、そのときの演奏は聞いているのだが。
サブスクでリーダーアルバムがかなり聞けるようになったのでチェックしてみると、これが結構良い。
左手のブロックコードはかなり力強く、右手は動きは優美で繊細。
基本はモードの人だと思うが、もちろんバップもやるし、何ならフリーもやる。
ジャズピアノのメソッドの大半が血肉化されている印象だ。
このアルバムはピアノトリオでの演奏。
ライヴだからといって、熱く疾走するような感じはなく、どちらかといえばリリカルで品がある。
とにかく技の持ちネタの多い人なので、聞いていて飽きないし、ドラム、ベースとのコンビネーションも達者。
実にピアノトリオらしいピアノトリオだ。
Hal Galper - piano
Tony Marino - bass
Billy Mintz - drums
1.Embraceable You
2.Rapunzel's Luncheonette
3.Winter Heart
4.Ambleside
5.Invitation to Openness
6.Take The Coltrane
7.Wandering Spirit
8.Constellation
<了>
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