ザ・ウェイリング・サウンズ・オブ・リッキー・フォード
コク深いフルボディのテナーを堪能
リッキー・フォードはテキサス生まれのベテランテナー奏者。
1974年から1976年までデューク・エリントン楽団に参加。
その後チャールズ・ミンガス、ライオネル・ハンプトン、マル・ウォルドロンなど、多くの著名ミュージシャンと共演を重ねてきた。
自身のリーダーアルバムも約20枚リリースしている。
本作はピアノトリオとの演奏で、彼の初期のルーツに敬意を表した作品。
どの曲も、フルボディで朗々とした音を響かせている。
決して新しい音ではなく、むしろヴィンテージ。
ときおり、ソニー・ロリンズやコールマン・ホーキンスなど、テナーの巨人たちが顔をのぞかせているかのようだ。
JAZZ WEEKのチャートではベスト20に入っており、ちょっとびっくり。
こうしたテナーサックスの本来の音を愛するジャズファンは、いまも多いということだろう。
Barry Altschul/dr
Jerome Harris/b
Mark Soskin/p
<了>
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