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【JAZZ新譜】アメリカン・スタンダードに新たな息吹を StandArt / Tigran Hamasyan (2022)

スタンドアート / ティグラン・ハマシアン

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アルメニア出身のピアニスト・作曲家、ティグラン・ハマシアン。

これまではオリジナルか、もしくは母国アルメニアの伝統音楽をベースにした作品を発表してきたが、今回は打って変わって"アメリカン・スタンダード“。

リチャード・ロジャースやチャーリー・パーカーなどの、1920年代から1950年代の楽曲を中心としたアルバムである。

 

古き良き時代の楽曲ではあるが、現代のジャズピアニストがいま採り上げるからには、その解釈、表現力を問われる。

おそらくは、多くのジャズピアニストにとって一度はチャレンジしたいテーマなのだろう。

ベースはマット・ブリューワー、ドラムはジャスティン・ブラウンという自身のトリオ編成に、曲によって、アンブローズ・アキンムシーレ、ジョシュア・レッドマン、マーク・ターナーという豪華なゲストが加わる。

 

演奏はというと、いささか不可思議なリズム分割や、低速からの急な加速などは、彼ならではの持ち味。

ジョシュア・レッドマン参加の「Big Foot」は極めてエネルギッシュだが、アンブローズ・アキンムシーレとのデュオ「I Should Care 」では、しっとりと内省的な音を響かせるなど、アルバム全体の表情も豊かだ。

 

月並みな表現だが、懐かしいスタンダードに、新たな息吹を与えた作品である。

 

 

Tigran Hamasyan (p)
Matt Brewer (b)
Justin Brown (ds)

Mark Turner (ts) #3
Joshua Redman (ts) #4
Ambrose Akinmusire (tp) #7, 8

 

1.De-Dah
2.I Didn't Know What Time It Was
3.All the Things You Are (feat. Mark Turner)
4.Big Foot (feat. Joshua Redman)
5.When a Woman Loves a Man
6.Softly, as in a Morning Sunrise
7.I Should Care (feat. Ambrose Akinmusire)
8.Invasion During an Operetta (feat. Ambrose Akinmusire)
9.Laura

<了>

 

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