トリオズ:チャペル(ライヴ) / チャールズ・ロイド
ドラムレスのトリオでチャペルでのライヴ録音
ジャズサックスのレジェンド、チャールズ・ロイド。
1960年代から活躍していて、御年84歳だが、太く暖かく包容力のあるサックスの響きは今も変わらない。
このたび、3つのトリオがそれぞれアルバムをリリースするプロジェクト「Trio of Trios」がスタート。
その第一弾が、ギタリストのビル・フリゼールとベーシストのトーマス・モーガンによるこのアルバムだ。
タイトル通り、2018年12月にサン・アントニオのコーツ・チャペルで行われたパフォーマンスをライヴ収録したもの。
この礼拝堂の音響特性上、ドラムやパーカッションはふさわしくないと判断したロイドが、この編成を考えたらしい。
演奏は全体としておおらかで、ゆったりと語り合う時間が流れている印象。
丁々発止に渡り合うような感じではないので、やや物足りなく感じるむきもあるだろうが、このメンツでチャペルなんだから、これでいいと思う。
特にビル・フリゼールの浮遊感のある音色とフレーズは、ドはまりだと思う。
続くトリオ作2つ。楽しみだ。
Charles Lloyd (ts, a-fl)
Bill Frisell (g)
Thomas Morgan (b)
1 Blood Count (Live)
2 Song My Lady Sings (Live)
3 Ay Amor (Live)
4 Beyond Darkness (Live)
5 Dorotea's Studio (Live)
<了>
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