ア・ロータス・イン・ザ・マッド / 西山由芙
横浜出身。NYで活躍中のジャズ作曲家のデビュー作
西山由芙は、ニューヨークを拠点に活動している作曲家。
横浜出身。5歳でピアノを始め、中学2年の時にサックスも習い、洗足学園高等学校音楽科でジャズサックスを専攻。
卒業後、テキサス州の大学へ進学した。
アメリカ全土から30歳未満の才能ある作曲家を発掘するために作られHerb Alpert ASCAP Young Jazz Composer awardを、これまで3回も受賞している。
そんな彼女のデビューアルバムが、本作。
17人編成のビッグバンドを率いての作品である。
アイデアの幅広く、構成が巧みで、いくつもの音のレイヤーが重奏し脈動するなかを、鮮やかなソロが切り込んでくる。
その瞬間のスリリングさに、息を呑む。
才能と年齢は直接関係ないとは言え、演奏者ならともかく、ビッグバンドをコントロールするとなれば、相応のキャリア、年季が必要なはず。
と思えば、まだ20代なのか!と、やはり驚かずにはいられない。
ちなみに4曲目の「Honorary Whites」とは「名誉白人」のこと。
人種問題をテーマとする姿勢もたのもしい。
1 Retrospections
2 Time Is Money
3 I Can't Imagine a Happy Life Without You
4 Honorary Whites
5 Skylark
6 A Lotus in the Mud
<了>
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