おとのほそみち

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【JAZZ2020】ロンドンの俊英ドラム&サックスデュオのライヴ盤 Escape The Flames / Binker & Moses (2020)

エスケープ・ザ・フレイムス / ビンカー&モーゼス

 

イギリスはサウス・ロンドンのジャズ・シーンにおいて、フリー・インプロヴィゼイションの旗手と目される、サックス奏者のビンカー・ゴールディングとドラマーのモーゼス・ボイドによるデュオ。

ファーストアルバムは2014年の『Dem Ones』で、これ一回こっきりかと思いきや、2017年には『Journey to the Mountain of Forever』、2018年には『Alive in the East?』と、コンスタントにリリースを続けてきた。

そんな二人が2017年6月にロンドンで行ったパフォーマンスを収録したのが、本作。

デュオをベースにした即興演奏をそのままパッケージするのは、いささか大胆というかシビアな冒険でもあるが、もちろん自信があってのことだろう。

二人とも技の引き出しが豊富で、プレイに瞬発力があり、互いのコンビネーションや緩急も見事。

特にビンカー・ゴールディングスは曲ごとにトーンや演奏のスタイルを変え、飽きさせない。

ライヴの即興ならではの化学反応に息を呑む。

これを目前に観た観客が興奮するのも当然だろう。

 


<了>

 

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