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【JAZZ新譜】Just Justice / Jones Jones (2022)

ジャスト・ジャスティス / ジョーンズ・ジョーンズ

Just Justice

Just Justice

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ベテラン3人によるワンホーン・トリオの快作

ラリー・オックスは、アメリカのベテランサックス奏者。
ウラジミール・タラソフはロシアフリージャズ界の巨人。
マーク・ドレッサーはアンソニー・ブラクストンなどと共演歴もある、鬼才ベーシスト。

この3人でジョーンズ・ジョーンズを名乗り、2006年から活動開始。
その後16年にわたり、このトリオでの演奏を続けている。

ラリー73歳、ウラジミール69歳、マーク75歳。

大ベテランの3人だから、演奏は渋いのか、枯れているのか。

全然違う。

実に溌剌として活きが良い、ストレート・アヘッドな演奏が満載だ。

もちろんキャリアゆえのコクや深みも十分。

ESPからのリリースで、アルバート・アイラーの『スピリチュアル・ユニティ』とレーベルも編成も同じ。

ジャズ史上に遺る傑作と比べるのはちょっと無理がありそうだが、サックスのワンホーン・トリオの魅力ってこれだよなあ、と実感させてくれる快作だ。

 

 

Larry Ochs、Vladimir Tarasov、Mark Dresser


1.Articulating Jones
2.Bali Hai Jones
3.Call Of The Jones
4.Jones In The Sonar System
5.Jones Free Jones
6.Rbg Jones
7.The Further Adventures Of Ms. Microtonal Jones
8.And His Sisters Called Him Jones

<了>

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