ア・グリンプス・オブ・ザ・エターナル / デヴッド・ビニー・カルテット
現代ジャズ界屈指のアルト奏者、デヴィッド・ビニー。
これまでにリリースしたリーダーアルバムは、30枚以上にもなるベテランだ。
ジャズという枠組みに囚われないスタンスの彼だが、この作品では、オーソドックスなワンホーンカルテットで、アコースティック・ジャズへの回帰ともいうべき演奏を聞かせている。
特にバラードの出来がよく、歌心に溢れたデヴッドのソロは圧巻。
収録曲の多くがオリジナルだが、ヤン・ガルバレクの「Blue Sky」、ラルフ・タウナーの「Ralph Towner」という、ECM勢のカヴァーが聞きもの。
特に「Blue Sky」での、ある種の神秘性を帯びたスケールの大きな演奏は、このアルバムの白眉だ。
David Binney (as)
Graig Taborn (p)
Eivind Opsvik (b)
Dan Weiss (ds)
<了>
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