ラテンジャズ界の俊英ドラマー、白熱のライヴ
ラテンジャズは、アメリカでも日本でも、いつの時代にも一定の人気がある。
日本での実力、人気ともトップクラスなのが熱帯JAZZ楽団で、私も何度かライヴに出向き、行くたびに、その演奏力の高さに驚きつつ、踊らされてしまう。
その熱帯JAZZ楽団のメンバーでもあるパーカッショニスト・ドラマーの岡本健太が、自身のリーダーバンドWu-Xingを率いて、コットンクラブで行ったライヴを収録したのが本作。
技術的には相当難しいアンサンブルを、ノリよく陽気に聴かせる力量はさすがで、ライヴならではの躍動感がたっぷり。
ただノリで押しまくるだけではなく、メロウで浮遊感のある演奏も聞き所で、それは特に宅間善之のヴィブラフォンの存在が大きいと思える。
今回はレギュラーメンバーに、サックスの安藤康平、ティンバルの大儀見元が参加して、彩りとエネルギーを加えているのも魅力だ。
岡本健太 Kenta Okamoto :drums
宅間善之 Yoshiyuki Takuma :vibraphone
宮川真由美 Mayumi Miyakawa :piano、synthesizer
荻野哲史 Tetsushi Ogino :bass
荒川B琢哉 Takuya“B”Arakawa:percussions
special guest
安藤康平 Kohei Ando:alto & soprano saxophone(#2,3,5,6)
大儀見元 Gen Ogimi :timbales(#5)
1. Shot Gun
2. Night Meeting
3. Sanitize
4. 鈴懸の径
5. Galaxia
6. El Viento
<了>
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