2管クインテットによる正統派のバップ
実に痛快なバップがてんこ盛りである。
決して目新しい音ではないが、アメリカにはこういう演奏に、いつの時代にも一定の支持があるようで、JAZZ WEEKでは最高位11位まで上がっている(2022年7月)
主役であるグラント・スチュワートは正統派のテナー。
野太い音でよく歌う。
ゲストに迎えたブルース・ハリスも、これまた正統派のトランペット。
非常に相性がいいようで、互いにときに引き立て、ときに煽り、リズム隊のとのコンビネーションも良い。
「I'm A Fool To Want You」などのスタンダードもあれば、エルモ・ホープ「Mo Is On」など渋めの曲もありで、全編を通して歌心あふれる演奏を展開している。
Grant Stewart (ts)
Bruce Harris (tp)
Tardo Hammer (p)
David Wong (b)
Phil Stewart (ds)
1. Little Spain
2. A Piece Of Art
3. Ghost Of A Chance
4. Out Of The Past
5. Mo Is On
6. I'm A Fool To Want You
7. Bearcat
8. Bitty Ditty
<了>
このほかのジャズアルバム紹介記事はこちら