ロレインズ・ララバイ / アンソニー・ウォンジー
シカゴ出身のピアニスト、アンソニー・ウォンジーのピアノトリオでの新作。
名門バークリー音楽院出身で、ケニー・ギャレットなどとのツアーに参加したあと、かのエルビン・ジョーンズに勧誘され彼のグループに参加して名を上げた。
共演、客演はたいへん多いのだが、自身のリーダーアルバムとなると、これが3枚目なのかな?
オフィシャルサイトにディスコグラフィーがないので、よくわからない...
演奏は正統派と言っていい。
ケレン味のない素直な音色で、タッチは力強く、フレージングは流麗かつソウルフル。
基本は4ビートだが、ときにアフロぽかったり、16で刻んでくる曲もあるので、単調な印象はない。
ナット・キング・コールの歌唱で知られる「Sweet Lorraine」などのスタンダードとオリジナルをバランスよく配して、全10曲。
ピアノ・ソロからスタートし、次にベースとのデュオ。続いて管が加わってくる展開もいい。
次作にも期待したくなる良作だ。
<了>
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