ヘルメティズム / ユップ・ベヴィン
ヨーロッパの“癒し系”ピアノの第一人者の新作
ユップ・ベヴィンはオランダ出身のピアニスト、コンポーザー。
リリカルでメロディアスな、いわゆる癒し系の演奏が持ち味で、Spotifyのピースフル・ピアノのプレイリストなどで、近年注目を集めている。
ちなみに彼は2メートルを超える長身に髭面で、外観的には癒し系ではないのだが、見た目ではわからないものである。
2015年の「Solipsism」が初リーダー作品で、以後コンスタントにアルバムをリリース。
近年の作品は、ストリングスなどを加えたものだったが、本作はいわば原点に立ち返ってのソロピアノ作品。
Hermetism とは神秘主義的な古代思想であるヘルメス主義のことだが、そこからインスピレーションを受けた作品とのこと。
ロマンティックで、内省的。ヒーリング感覚に満ちたピアノが堪能できる。
<了>
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