おとのほそみち

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山下達郎サンデーソングブック2023年6月4日『リクエスト特集』

番組中の曲の解説部分を要約して記しています(青字部分は書き起こし)。貼り付けている音源は、オンエアされたヴァージョンとは違うことが多々あります。 

 

1. いつか (SOMEDAY) / 山下達郎 "ライド・オン・タイム" '80
2. NOTHING FROM NOTHING / BILLY PRESTON '74
3. FRESH AIR / QUICKSILER MESSENGER SERVICE "JUST FOR LOVE" '70
4. THAT'S THE WAY IT'S GOT TO BE (BODY & SOUL) / SOUL GENERATION '72
5. GIVE YOUR BABY A STANDING OVATION / THE DELLS '64
6. PASSION FLOWER / THE FRATERNITY BROTHERS '57
7. ME JAPANESE BOY, I LOVE YOU / BOBBY GOLDSBORO '67
8. MY SUGAR BABE / 山下達郎 "ライド・オン・タイム" '80 


いよいよ6月7日、今週水曜日に、私のデビューした当時のですね、
76年から82年まで6年間在籍していましたRCA/AIRレーベルから出ました8枚のアルバム。
新しい順番に毎月発売していきます。
アナログとカセットの企画という、恐ろしいやつでございますけれども。
おかげさまで5月は「FOR YOU」大変ご好評いただきました。
続きまして6月7日、今週水曜日は「RIDE ON TIME」、1980年の作品でございます。
アナログ盤そしてカセットのリイシューでございます。
「RIDE ON TIME」も、ひとつよろしくお願いします。
おなじみ1曲目の「いつか」
 いつか (SOMEDAY) / 山下達郎


1曲めはビリー・プレストン、才能あふれる人。
1974年、全米NO.1の「NOTHING FROM NOTHING」。
NOTHING FROM NOTHING / BILLY PRESTON


クイックシルバー・メッセンジャー・サービス。
サンフランシスコのグループだが、その後NYからディノ・ヴァレンティというシンガーがジョインした。
その最初のヒット曲、1970年の「FRESH AIR」。私の大好きな曲。
リクエストは『FILLMORE THE LAST DAYS』のライヴ・ヴァージョンだったが、小さな字でそれを見過ごしてしまった。
今日はレコーディング・ヴァージョンでご勘弁を。1970年のアルバム『JUST FOR LOVE』から。
当初、クイックシルバー・メッセンジャー・サービスはギター2本、ベース、ドラムのカルテットだったが、ディノ・ヴァレンティというヴォーカリストが加わり、1970年のアルバム『JUST FOR LOVE』にはニッキー・ホプキンスがピアノで加わりグッと厚みが増して、グローヴァルな音になっている。
FRESH AIR / QUICKSILER MESSENGER SERVICE


相変わらずヴォーカル・グループ系にたくさんリクエストが来ている。今日はソウル・ジェネレーション。
イースト・コーストのオーディションで選ばれた4人組のヴォーカル・グループ。
1972年、全米ソウル・チャート27位まで上がった「THAT'S THE WAY IT'S GOT TO BE (BODY & SOUL)」。
きれいな裏声はクリフ・パーキンスという人。
THAT'S THE WAY IT'S GOT TO BE (BODY & SOUL) / SOUL GENERATION


ザ・デルスの1973年の全米ソウル・チャート3位でミリオン・セラー、デルスの代表作の一つ「GIVE YOUR BABY A STANDING OVATION」。
最初に裏声で歌いはじめる人はジョニー・カーターで、続いてマーヴィン・ジュニアの野太い声がフォローする、たまらない一作。
GIVE YOUR BABY A STANDING OVATION / THE DELLS 


ザ・ピーナッツのヒット曲「情熱の花」の原曲にリクエスト。
もともとは「エリーゼのために」のメロディを使ってヒットさせた。
いちばん最初は1957年にフラタニティ・ブラザーズというヴォーカル・グループが出して、アメリカでは鳴かず飛ばずだったが1958年にイタリアでヒットした。
「PASSION FLOWER」という英語の歌だったが、それをカテリーナ・ヴァレンテが59年に、超バイリンガルな歌手なのでフランス語とドイツ語で出してヨーロッパ全体でヒットした。
このフランス語版を元に、ピーナッツが「情熱の花」として日本語の訳詞にして出した。
オリジナルのフラタニティ・ブラザーズのメンバーには、後にウエストコーストでソングライター、プロデューサーとして大活躍するペリー・ボトキン・ジュニア。このときはバニー・ボトキンという名前だった。
PASSION FLOWER / THE FRATERNITY BROTHERS 


バート・バカラックが亡くなってから毎週バート・バカラックのリクエストが引きも切らない。
これもその中の一枚。ボビー・ゴールズボロウの1964年、全米74位の「ME JAPANESE BOY, I LOVE YOU」。
後にハーパス・ビザールのカヴァーで我々は知った。
ME JAPANESE BOY, I LOVE YOU / BOBBY GOLDSBORO


アルバム「RIDE ON TIME」6月7日にリイシューいたします。アナログとカセット。
ちょうどリクエストいただきました。
MY SUGAR BABE / 山下達郎