おとのほそみち

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山下達郎サンデーソングブック2022年11月27日「リクエスト特集」

番組中の曲の解説部分を要約して記しています。 ネットに音源があるものは張っていますが、オンエアされたものとはヴァージョン等が異なる場合が多々あります。

 

1. コンポジション / 山下達郎 "ソフトリー" '22
2. SOMEDAY WE'RE GONNA LOVE AGAIN / THE SEARCHERS '64
3. EVERYDAY WITH YOU GIRL / THE CLASSICS IV '69
4. ONE WOMAN / AL GREEN "GREEN IS BLUES" '70
5. LITTLE THINGS / PHILLIP MITCHELL '72
6. DARLIN' DARLIN' BABY (SWEET, TENDER, LOVE) / THE O'JAYS '76
7. EVE OF DESTRUCTION / BARRY McGUIRE '65
8. THE STARS / OCAPELLO'S '65
9. MR. BLUE / 大瀧詠一 with 山下達郎 "'81 NHK FM"

 

超常連連の皆様からリクエスト頂いた「コンポジション」。
コンポジション / 山下達郎


サーチャーズはリヴァプール出身の4人組。
バーバラ・ルイスとの競作盤で、1964年、全米34位、全英11位の「SOMEDAY WE'RE GONNA LOVE AGAIN」。
SOMEDAY WE'RE GONNA LOVE AGAIN / THE SEARCHERS


アトランタが生んだソフト・サウンドのグループ、ザ・クラシックス・フォー。
デニス・ヨーストの声が素晴らしい。
このメンバーがのちのアトランタ・リズム・セクションへ発展する。
この曲は1969年、全米19位。
EVERYDAY WITH YOU GIRL / THE CLASSICS IV


アル・グリーンのハイ・レーベルのファースト・アルバム、1970年の「グリーン・イズ・ブルース」の1曲目に入っている。
この頃のアル・グリーンはセクシー路線がまだ薄くて、ゴスペル上がりらしいソウルフルな一面が十分に出ている。
ONE WOMAN / AL GREEN


1972年にハイ・レーベルから出た「LITTLE THINGS」。
シングル・オンリーで、ハイ時代に3枚出したシングルの中の1枚。
まだプリンス(・フィリップ・ミッチェル)の前のころ。
南部ではソングライターとしてかなりのヒット曲を書いている。
LITTLE THINGS / PHILLIP MITCHELL 

 

オージェイズの1976年のアルバム『MESSAGE IN THE MUSIC』からのシングル・カット。
全米ソウル・チャートNO.1。
DARLIN' DARLIN' BABY (SWEET, TENDER, LOVE) / THE O'JAYS 


バリー・マクガイアの1965年全米ナンバーワンヒット「EVE OF DESTRUCTION」。
当時の冷戦の恐怖を歌にしたP.F.スローンの名曲。
CDは全てステレオ・ヴァージョンだが、歌が右から出てくる当時の流行りで全然ダメ。
オリジナル・モノ・ミックスは当時買った日本盤にしかなく音が悪いので、二週間ほどかけてオリジナル・シングルと70年代のリイシューを購入した。70年代のリイシューは全部ステレオだった。
ダンヒル・レーベルのUS盤オリジナル・ヴァージョンでないと本当の「EVE OF DESTRUCTION」じゃないので、今日はこれで。
57年前に賛否両論を巻き起こした曲だが、でも全米NO.1。
57年経っても、世の中は変わってないってな気がする。
EVE OF DESTRUCTION / BARRY McGUIRE 


ニュージャージーのドゥー・ワップ・グループ、オカペロスがただ一枚残したシングルで1965年の「THE STARS」。
ドゥー・ワップという言葉を発明したと言われるガス・ゴサート。本人は否定しているが、この人がいなければドゥー・ワップは現代に残らなかったとされる。
ガス・ゴサートのコンピ盤の頭に入っていたのが「THE STARS」。
この一曲みんながぶっ飛んだ。でもドゥー・ワップとしてはかなり末期の曲なので、メジャー・セブンスではじまるというモダンなアレンジにもくすぐられる。
THE STARS / OCAPELLO'S


今日の最後は昔NHKの特番でやったもの。
大瀧詠一さんと私とエヴァリー・ブラザーズの真似っこをして、その時にフリートウッズの「Mr. Blue」のカバーをして、大瀧さんのリード・ヴォーカルで私が女性二人に扮してやったやつ。
MR. BLUE / 大瀧詠一 with 山下達郎