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【JAZZ新譜】The Rich Are Only Defeated When Running For Their Lives / Anthony Joseph (2021)

“ギル・スコット・ヘロンの後継者”アンソニー・ジョセフの新作

Rich Are Only Defeated..

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ポエトリー・リーディングとジャズやファンクを融合させた、その原点にいるのが、ギル・スコット・ヘロンやラスト・ポエッツ。

その系譜を現在に受け継ぐ存在が、アンソニー・ジョセフだ。

トリニダード・トバゴ出身、英ロンドンを拠点に活動する詩人/小説家/ミュージシャンである。

2000年代半ばより音楽活動を始め、2007年に『レッゴー・デ・ライオン』でアルバム・デビュー。

以降、コンスタントに作品をリリースしている。

トリニダード・トバゴ出身、英ロンドンを拠点に活動する詩人/小説家/ミュージシャン。

基本にあるのはスピリチュアルジャズだが、作品によって、ファンクあり、レゲエあり、フリージャズあり、カリビアンあり、アフロありと、非常に多面的。

それは彼に限らず、近年のUKジャズに顕著な傾向のひとつであることは、いうまでもない。

本作には、シャバカ・ハッチングスやデニス・バプティストなど、現在のUKジャズのキーパソンらが参加。

重層的な音のレイヤーの中から、切っ先するどいソロが立ち上がってくるさまは、鮮やかでスリリング。

そして、何と言っても主役のアンソニー・ジョセフのポエトリーリーディングは、非常にエモーショナルで不思議な高揚感がある。

そのメッセージの中身まで理解するほどのヒアリング能力は、残念ながら持っていないのだが、それでもじゅうぶんに説得力を感じることができる。

 

1 Kamau    8:40
2 Calling England Home    6:14
3 Maka Dimweh    6:45
4 Language (Poem For Anthony McNeill)    10:38
5 Swing Praxis    5:32
6 The Gift    4:47

<了>

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