おとのほそみち Jazz and Good Music

行きかふ歌も又旅人也


山下達郎サンデーソングブック2022年3月27日『リクエスト特集』

曲の紹介部分を要約して記載しています(青文字は書き起こし)。ネットに音源があるものは貼り付けていますが、必ずしもオンエアされたものと同じではありません。

 

1. OPPRESSION BLUES (弾圧のブルース) / 山下達郎 
2. WHY CAN'T WE LIVE TOGETHER / TIMMY THOMAS '72
3. I KEEP IT HID / THE VOGUES "TURN AROUND, LOOK AT ME" '68
4. RISING COST OF LOVE / CUT GLASS '80
5. FOR YOU / CANDI STATON '69
6. HARD TIMES COME AGAIN NO MORE / MAVIS STAPLES "BEAUTIFUL DREAMER" '04
7. JUST LOOKING FOR MY LOVE / FOUR WONDERS '74
8. 明日の私 / 竹内まりや '94


ここんところ、ニューアルバムに入れる予定であります「Oppression Blues 弾圧のブルース」という曲をずっとお届けしております。
発売前に全く未発表の曲をオンエアするというのは珍しいパターンなんですけど、時代が時代ですので。
自分の気持ち、音楽家は音楽で意思を表明するという基本原則に基づきまして、今週もお聴きをいただければと思います。
もうちょっとしましたら、これの英語翻訳とかフランス語翻訳とか各国語に翻訳したソースをですね、ネットにあげる予定であります。
ので、そこでもお聴きを頂ければなと思います。
今は自分の番組でお届けします。
新しく出ますアルバムに入っております「Oppression Blues(弾圧のブルース)」
OPPRESSION BLUES (弾圧のブルース) / 山下達郎

 

こういうご時世なのでプロテスト・ソングのリクエストがたくさんきている。
その中から1972年、ティミー・トーマス。キーボード・プレーヤーでマイアミのスタジオ・ミュージシャンでもある。
1972年、全米ソウル・チャートNO.1、全米3位まで上がった。「WHY CAN'T WE LIVE TOGETHER」。
ヴェトナム戦争真っ只中に発売された「WHY CAN'T WE LIVE TOGETHER」。
どうして僕たちは一緒に暮らせないの、そういうメッセージ・ソング。
人種を超えてわかり合おうというメッセージ。
オリジナル・モノラル・ヴァージョンで。
WHY CAN'T WE LIVE TOGETHER / TIMMY THOMAS

 

 


ヴォーグスのリクエスト。
1968年の、これが最高傑作アルバムといえる、『TURN AROUND, LOOK AT ME』
そのA面1曲め「I KEEP IT HID」はジム・ウェブの作品。
I KEEP IT HID / THE VOGUES 


次の「RISING COST OF LOVE」。
もともとはジーン・テレルのアルバムに入っているので、プロデューサーのボビー・マーティンのクレジットがたされて、グレイ&ハンクス、&ボビー・マーティンの作曲家クレジットになっている。
カット・グラスは黒人女性二人のデュオ。巨漢のデュオとして知られている。歌は素晴らしい。
ほかにもTWO TONS O' FUNという巨漢のデュオがいるが。
資料を調べたらカット・グラスのミリー・スコットの片割れの女性はJ.J.バーンズの妹だと。
グレイ&ハンクスの特集をやりたいが、曲を探すのが大変で、あっという間に10年くらい経ってしまった。
RISING COST OF LOVE / CUT GLASS


次のキャンディ・ステイトンは私の大好きなシンガー。
アラバマのフェイム・スタジオで素晴らしい作品をたくさん残した。
彼女のフェイムでの最初の1969年のシングル「I'D RATHER BE AN OLD MAN'S SWEETHEART(THAN A YOUNG MAN'S FOOL)」のB面「FOR YOU」。シングルオンリーの曲。
なかなかCD化されなかったが2010年代にようやくCD化された。
素晴らしい演奏、素晴らしいバラード。
FOR YOU / CANDI STATON

 

 


次のリクエストは「HARD TIMES COME AGAIN NO MORE」。
「たくさんの方々がカヴァーされてますが達郎さんのお勧めで」とのこと。
スティーヴン・フォスターの曲。厳しい時代よもう来るな、と。
1854年に作られた曲。フォスターの名曲はいっぱいあるが、これは特にメッセージ性の強い曲として、たくさんの人がやっている。ボブ・ディラン、ジョニー・キャッシュ、ブルース・スプリングスティーンもやっている。
僕は意外とフォスターが好きで、CDを何枚か持っている。
今聴くとしたら2004年に出た『BEAUTIFUL DREAMER』というコンピレーションに入ってるメイヴィス・ステイプルスが歌ってるヴァージョンが、素晴らしい。
普段のこの曲の解釈とはちょっと違う。非常にユニーク。
HARD TIMES COME AGAIN NO MORE / MAVIS STAPLES


フォア・ワンダーズはクリーブランド、オハイオの黒人ヴォーカル・グループ。
インペリアル・ワンダーズと同じグループで、フォア・ワンダーズという変名で出した1974年のシングル。
JUST LOOKING FOR MY LOVE / FOUR WONDERS


今日の最後は年度末の恒例でございます。
毎年、年度末の最後は、この曲になっておりますが(笑)
1994年の竹内まりやさんの「明日の私」
就職等で上京する女性の方の決意表明の歌でございます。

明日の私 / 竹内まりや

<了>