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【JAZZ新譜】次世代ECMを担う若きピアニストがカルテットで Human / Shai Maestro (2021)

ヒューマン / シャイ・マエストロ

Human

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イスラエルを代表するジャズピアニスト、シャイ・マエストロ。

ヨーロッパの名門ECMレーベルから、これが2作目のアルバムになる。

これまでリリースした4枚のリーダー・アルバム全てに参加しているベースのホルヘ・ローダー、同郷イスラエルの若手ドラマー、オフリ・ネヘミヤ。
さらに同世代のアメリカ人トランぺッター、フィリップ・ディザックを加えたカルテット編成での作品。

かつては超絶技巧のテクニックを全開にした、変幻自在、疾走感あふれる演奏が持ち味だった。

しかし今回のアルバムでは、ダイナミックではありながらも音数は少なめで、アンサンブルを重視した演奏を聞かせている。

特にフィリップ・ディザックのフレーズに寄り添うようなプレイは、穏やかで包容力がある。

それは重ねてきたキャリアのせいなのか。

ECMの美意識を受け継ぐがゆえなのか。

おそらくはその両方なのだろう。

シャイ・マエストロは、まだ30歳代の前半という若さ。

これからのECMを牽引する存在であることは、間違いない。

 


<了>

 

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