おとのほそみち

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【JAZZ新譜】即興中心であたかも組曲のようなアルバム Naked Truth / Avishai Cohen (2022)

ネイキッド・トゥルース / アヴィシャイ・コーエン

 

イスラエル出身のトランペッター、アヴィシャイ・コーエン。

ジャズファンには今さら言うまでもないが、ベーシストのアヴィシャイ・コーエンは同名異人。

これが、片方がデビューしたばかり若手だったりすると区別が付きやすいのだが、どちらも現代ジャズシーンの主要プレイヤーだから、レビュー記事の見出しだけだと、どちらから分からなかったりする。

で、こちらのトランペッター、アヴィシャイ・コーエンの新作は、ECMからの5作目で、2017年リリースの『Corss My Palm with Silver』以来となるカルテット編成だ。

全曲コーエンのオリジナル曲。

といっても、即興的な要素がかなり多め。

もちろん最低限の指示や合図はあるのだろうが、各メンバーが自然な流れのなかで、モノローグと対話を繰り返している印象。

また、即興といっても、フリーキーで爆発するような演奏ではなく、どちらかといえば物憂げで影が差すような感じで、後半のポエットリーディングも含め、あたかも組曲のように全体のイメージはまとまっている。

バリバリ吹きまくるのも彼の持ち味ではあるのだけれど、ここでのペットの音の美しさはやはり格別だし、こうしたスピリチュアルな方向はECMというブランドを考えてのこともあるだろう。

この方向も当然支持したいと思う。

 

You Tubeで全曲聴ける


<了>

 

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