ホームワード・バウンド / ジョナサン・ブレイク
ファラオ・サンダース、ラヴィ・コルトレーン、アヴィシャイ・コーエン、クリス・ポッター、マリア・シュナイダー、クリス・デイヴィスなどなど、これまで数多の著名なジャズアーティストとコラボしてきたジョナサン・ブレイク。
特に大御所、ケニー・バロンとの共演は10年以上にわたり、日本人ベーシスト・北川潔を含めたトリオでも活動していたので、日本人のジャズファンにとってシンパシーの湧く存在だ。
ドラマーとしてコンポーザーとして評価の高い彼が、名門ブルーノートからリーダーアルバムをリリースした。
リーダー作としては、これが4作目になる。
メンバーは、この5人。
Johnathan Blake (ds)
Dezron Douglas (b)
Philadelphian Immanuel Wilkins (as)
Joel Ross (vib)
David Virelles (p, keys)
シャープで芯のあるジョナサン・ブレイクのドラムを中心にしながら、曲調のバリエーションが豊かでカラフルな印象。
やや静かで穏やかな曲もあるものの、全体としては躍動感に溢れていて、サックスやビブラフォンが要所要所で聞かせるソロも素晴らしい。
ラストの「Steppin' Out」は、どこかで聞いたことがあるタイトルだが、そうジョー・ジャクソン作のキレのいいポップソング。
甘みは少なく、怒涛の疾走感をもって駆け抜ける音の群れに、耳を奪われる。
できるだけデカい音で聞きたい作品だ。
<了>
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