おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



【JAZZ新譜】Last Decade / Benjamin Lackner (2022)

ラスト・ディケイド / ベンジャミン・ラックナー

師匠ブラッド・メルドーが賛辞を送る透明な音

彼のピアノの師匠であるブラッド・メルドーが「透明度が高く、とても新鮮で明確な作曲スタイルを持っている」と称賛する英才ベンジャミン・ラックナー率いるカルテット作品がECMからリリース。

ドラマーにマヌ・カッチェ、ベースにジェローム・ルガールという辣腕リズム隊に、現代のECMを牽引するトランペッター、マティアス・アイクを加えての強力な布陣だ。

ベンジャミン・ラックナーのピアノは硬質でリリカル。いかにもECMらしい響きを持つ。

マティアス・アイクのトランペットはロマンティンクで表情豊か。

そのアンサンブルは甘美でありながら、適度な緊張感もあって、聞くものを飽きさせない。


Mathias Eick (tp, voice)
Jerome Regard (b)
Manu Katche (ds)

1.WHERE DO WE GO FROM HERE
2.CIRCULAR CONFIDENCE
3.CAMINO CIELO
4.HUNG UP ON THAT GHOST
5.LAST DECADE
6.REMEMBER THIS
7.OPEN MINDS LOST
8.EMILE
9.MY PEOPLE

<了>

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