ハウス・オブ・アーチ / アミール・ブレスラー
ムーブメントを通り越して、確固としたジャンル、勢力として定着した感のあるイスラエル・ジャズ。
その最前線を走り続けてきたアヴィシャイ・コーエンやオメル・クレインらをサポートしてきたのが、このアミール・ブレスラー。
これが初のアルバムだが、なんと、たった一日で録音されたらしい。
即興性に重きを置くのもジャズの特性とはいえ、初のリーダー作なのだから、じっくり練ってもよさそうなもの。
それと1日で、とは、コロナの影響もあったのかもしれないが、それだけの自信もあり、ライヴ感を重視した面もあるのだろう。
旧知のイスラエルジャズシーンの精鋭を集めてのもので、あまり枠組みを設けず、自然発生的な音の交差、連鎖を捉えることを重視したらしい。
アフロ的なポリリズム・ビートを基調としたサイケデリックな音の陰影。
ロスのイマドキのビートにも通じるものがあり、イスラエルぽい、という先入観も結論も、あまり意味はなさそうだ。
1.Mole's Pirouette
2.Landing and Parking (feat. Rejoicer)
3.The Dance Of The Messors
4.House of Arches
5.Despite All (feat. Liquid Saloon)
6.Bir Tawil (feat. Ravid Kahalani)
7.Day Two(Japan Bonus Track)
<了>
このほかのジャズアルバム紹介記事はこちら