おとのほそみち

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山下達郎サンデーソングブック 2020年12月13日「疫病退散!年忘れリクエスト大会2」書き起こし

オンエアされた曲に関する達郎氏のコメントを書き起こしています(一部要約あり)。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。貼り付けている音源は、実際にオンエアされたものとは異なる場合が多々あります。

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1. クリスマス・イブ / 山下達郎 '83
2. AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH / MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL '67
3. DON'T STOP / BLOODSTONE "DON'T STOP" '78
4. SECRETS / BOBBY WOMACK "THE POET" '81
5. WALKIN' IN THE RAIN (WITH THE ONE I LOVE) / LOVE UNLIMITED '72
6. SHORT ON LOVE / GUS BACKUS '64
7. QUANDO QUANDO QUANDO / ENGELBERT HUMPERDINCK "A MAN WITHOUT LOVE" '68
8. FOREVER MINE (LIVE) / 山下達郎 "2009/04/04 東京エレクトロンホール宮城"

 

毎年恒例「年忘れリクエスト大会」でございますけれど、今年は「疫病退散」という前置詞を付けてやっております。
『疫病退散!年忘れリクエスト大会』Part.2でございます。
山のようにリクエスト頂きまして、ほんとにありがとうございます。
すべてにお応えできないのが、ほんとに心苦しいんですけども、ほんとに、なめる程度。
でも、1曲でも多く、1枚でも多くお応えしたいと思います。
先週、今週とですね、このリクエスト大会。この10年から20年くらい前にかけたもののですねご要望が多い。
アーカイブ的な選曲になります。
昔はですね、一度かけた曲はかけないとか、豪語してやっておりましたけれど(笑)
その頃は、番組は持って3年から5年だろうと思ってたんで。
それが28年も続くと、リピートというかそういうものが出てまいります。
それでも、前にかけたよりは音がよくなっております。
デジタル・テクノロジーの発展でございます。
お楽しみいただければと思います。
年末、だいぶせわしなくなって参りました。
例年ほどではないですけども、それでも、さすがに年末でございます。

さて、今週12月16日水曜日にですね、今年は「クリスマス・イブ」、CDシングルはもちろんなんですけども、7インチ・シングル・レコードを発売いたします。
1986年に発売されましたEPと同じ仕様のホワイト・ビニールでの発売であります。
完全生産限定盤であります。
ホワイト・ビニール、生産するの限られますので。
たいへんご好評いただきまして、予定枚数を、ほぼ完売となってしましました。
一部、まだ残っているお店もございますので、お早目によろしくお願いします。
いずれにしましても、今週16日、またクリスマス・イブのシーズンになってまいりました。
リクエストもたくさん頂いております。

クリスマス・イブ / 山下達郎



AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH / MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL

今日の1曲めは、マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルの1967年、今から53年前のヒット曲。
私が中学3年のときです。
全米R&Bチャート3位、全米19位。
でも日本では当時はまったくヒットしませんでした。
こういうシングルはそのころ370円とか400円で、とても中学3年とか高校1年とか少年には買えません。
ビクターレコードが毎年『モータウン・ベスト・ヒット』集を出していて、この曲は『モータウン・ベスト・ヒット '67』、それを翌年かその次の年に数寄屋橋のハンターでセコハンで買って、なんていい曲なんだと洋楽ファンの少年は聞いておったのです。


お次はブラッド・ストーン。
カンサスシティー出身のヴォーカル・グループです。
歴史は古くたくさんヒットがあるんですけど、なぜかこのアルバムだけチャートに入らない。ヒット曲が1曲もない。
でも名盤として謳われる、1978年、モータウンからのアルバム『DON'T STOP』からのタイトル・ソング「DON'T STOP」。

DON'T STOP / BLOODSTONE

ジェームス・ギャドソンの素晴らしいドラミング。

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次のリクエストはボビー・ウーマックの曲なら何でもと。
何でもいいんですけど、一番好きな曲を。
ウイルトン・フェルダーの「Inherit The Wind」もいいですけど、あれ長いので。こっちが短いので。
1981年のアルバム『THE POET』、人気盤ですが、ここからシングル・カットされて、全米ソウル・チャート55位「SECRETS」。

SECRETS / BOBBY WOMACK

これもジェームス・ギャドソン(笑)。すごい。素晴らしい。


次は、ラヴ・アンリミテッド。
バリー・ホワイトの手になる3人組の黒人ヴォーカル・グループです。
その出世作、1972年、全米ソウル・チャート6位、全米14位ですけど、今でもたいへん人気のあるミリオンセラーになりました、名曲です。
「WALKING IN THE RAIN (WITH THE ONE I LOVE)」邦題は「恋の雨音」。

WALKIN' IN THE RAIN (WITH THE ONE I LOVE) / LOVE UNLIMITED


次のリクエストはガス・バッカス。
元デル・バイキングスというドゥー・ワップ・グループのヴォーカリストでしたが、ドイツに行ってドイツで人気が出ました。
この「SHORT ON LOVE」はドイツでの最初のシングルでしたが全然ヒットしませんで、日本でだけめちゃくちゃヒットした曲です。
1964年のガス・バッカス「SHORT ON LOVE」。邦題は「恋はスバヤク!」。

SHORT ON LOVE / GUS BACKUS

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エンゲルベルト・フンバーディング。
1968年のアルバム『A MAN WITHOUT LOVE』に収録されている「QUANDO QUANDO QUANDO」。
もともとは1962年のサンレモで入賞したトニー・レニスという人が歌った曲で、あとは、エミリオ・ペリコリのヴァージョンもありますし、コニー・フランシス、最近ではマイケル・ブーブレがカヴァーしています。
イギリスではエンゲルベルト・フンパーディングが、いちばん人気があるヴァージョンとして知られています。

QUANDO QUANDO QUANDO / ENGELBERT HUMPERDINCK

QUANDOはWHENという意味だそうです。
‘いつ僕のものになってくれるの、いつ、いつ、いつ’という求愛の歌です。

 

今日の最後はリクエスト、「FOREVER MINE」。
ライヴヴァージョンでお届けしましょう。むかし1回かけたことがありますが。
2009年4月4日に東京エレクトロンホール宮城で行われたライヴから。

FOREVER MINE (LIVE) / 山下達郎

 <了>