達郎氏による曲の解説部分を書き起こしています。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。 ネットに音源があるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合が多々あります。
-----------------------------------------------------------------------
1.RECIPE(レシピ) / 山下達郎 11月27日発売ニュー・シングル
2.JAILHOUSE ROCK / THE JEFF BECK GROUP
3.WILDFIRE / MICHAEL MURPHEY
4.TASTY LOVE / FREDDIE JACKSON
5.HIGH GEAR / NEIL LARSEN
6.SWEET LOVE / ANITA BAKER
7.クリスマス・イブ / 山下達郎
「RECIPE」発売いたしました。
おかげさまで、ご好評いただいております。
今週も、たくさんたくさんリクエストカードいただいております。
11月27日発売のニューシングル。
RECIPE(レシピ) / 山下達郎
JAILHOUSE ROCK / THE JEFF BECK GROUP
1曲目はザ・ジェフ・ベック・グループ。
1969年の2枚めのアルバム『BECK-OLA』からエルヴィスの「JAILHOUSE ROCK」。
「監獄ロック」のイケイケのキレキレの演奏です。
ミック・ウォーラーのドラム、ロン・ウッドのベース、ジェフ・ベックのギターにニッキー・ホプキンスのキーボード、ロッド・スチュワートのヴォーカル。
だけど出たり入ったり、ニッキー・ホプキンスがやめたり、ロン・ウッドが首になったりいろいろですが、演奏はうまい。
うまいからぶつかるんですよね。たぶんね。
この季節になると毎年この曲にリクエストがきますが、なかなかお答えできません。久しぶりです。
マイケル・マーフィーの1975年の名曲「WILDFIRE」
WILDFIRE / MICHAEL MURPHEY
全米3位のミリオンセラー。
「WILDFIRE」は馬の名前ですが
“イエローマウンテンをくだって彼女がやってくる ワイルドフラワーという馬の背にまたがり 暗い平地を突っ切って 冷え冷えとしたネブラスカの夜につむじ風を巻き起こしたのだ”
詩的な歌です。
マイケル・マーフィーはルイス&クラーク・エクスペディションというバンドを経て、ソングライターになりまして、スクリーン・ジェムズの専属ソングライターになり、そこからカントリー・フィールドに移って、こうした素晴らしい曲をずっと作っています。
スポンサーリンク
次はフレディ・ジャクソン。
1980年代にメロウな音色で一世を風靡しました。
彼のセカンドアルバムからのシングルカット。
1986年、全米ソウル・チャートNO.1を4週間続けた「TASTY LOVE」。
TASTY LOVE / FREDDIE JACKSON
ニューヨークのソウルシンガーですが、私は来日公演を観ました。
メルバ・ムーアのバックをやっているところから認められまして、パートナーのポール・ローレンスという人がプロデューサーで、シンプルなオケです。
日本だともうちょっと厚くしたいというのがありますが、向こうの人は薄くできる。
いま聞くとちょっとピッチがシャープしてるんですが、それがまたいい味をしてます。
いまはみんなこういうのを直しちゃいますから。逆につまんなくなる。
次はニール・ラーセンのリクエスト。「ベタすぎでしょうか?」と。いえいえ。
ニール・ラーセンは私の大好きなキーボードです。オルガニストとして最高の人だと思います。
1979年のアルバム『HIGH GEAR』のタイトル・ソング「HIGH GEAR」。
プロデュースはトニー・リピューマ。
スティーブ・ガッドにアブラハム・ラボリエルにニール・ラーセンに、バジー・フェイトンのギター。
いうことなしの演奏です。
HIGH GEAR / NEIL LARSEN
フェイドアウトのギリギリまで聞いていたい、素晴らしい演奏です。
サックスはマイケル・ブレッカーですね。
スポンサーリンク
次はアニタ・ベイカー。
ジャズ・テイストもあるし、R&Bテイストもあって、縦横無尽に'80年代、文字通り一世を風靡した人です。
'80年代中盤、だんだんマシン・ミュージックが全盛になってきたなかで、徹底的に人力にこだわっていた制作で、大好きなシンガーでした。
1986年、全米ソウル・チャート2位、全米チャート8位の「SWEET LOVE」。
もともとチャプター・エイトというグループにおりまして、そのときの同僚のマイケル・J・パウエルというプロデューサーがアニタ・ベイカーを手掛けて素晴らしいアルバムを何枚も出しました。
SWEET LOVE / ANITA BAKER
いよいよクリスマスシーズン近づいてきましたので、今年も「クリスマス・イブ」をお聴きいただきたいと思います。
たくさんたくさんリクエストいただきました。
クリスマス・イブ / 山下達郎
<この項おわり>