「山下達郎のサンデーソングブック」2019年12月8日放送分の「年忘れリクエスト大会」のなかで、ニール・ラーセンの曲をオンエア。
そのときの達郎氏のコメントが
「ニール・ラーセンは私の大好きなキーボードです。オルガニストとして最高の人だと思います」
オンエアされたのは、彼の1979年のアルバム「HIGH GEAR」からタイトルソングの「HIGH GEAR」。
このアルバムのプロデュースはトミー・リプーマ(Tommy Li Puma)。
参加しているメンバーの顔ぶれがすごくて、
ドラムにスティーブ・ガッド、ベースにアブラハム・ラボリエル、ギターにバジー・フェイトン、サックスにマイケル・ブレッカー。
そしてアレンジにニック・デカロ。
重鎮ばかりだけど、1978年だから、スティーブ・ガッドにしてもまだ30歳代の前半。
だから、上手いうえに勢いがあるというか、ガッツがあるというか、洗練されたオトナの味になってないところがいい。
ニール・ラーセンは1948年生まれ。
1970年代前半に作曲家、セッションミュージシャンとして活躍。
ギターのバジー・フェイトンとフュージョン系のバンド、フル・ムーン(Full Moon)を結成し、1972年にセルフタイトルのアルバムをリリース。
のちには評価されるのだけど、リリース時はセールスが伴わず、アルバムはこの1枚きりで活動停止。
1978年に初のソロアルバム「Jungle Fever」をリリース。
- アーティスト:Neil Larsen
- メディア: LP Record
プロデュースはトミー・リプーマで、ギターはもちろん盟友バジー・フェイトン。
リズム隊はアンディ・ニューマークとウィリー・ウイークス。いい仕事してます。
先に紹介した「HIGH GEAR」はセカンドアルバムで、なかなか高い評価を受けた。
タイトルトラックは、グラミー賞のベストロックインストゥルメンタルパフォーマンスにノミネートされている。
その次にリリースしたのが1980年の「Larsen-Feiten Band」
これはポップスファンから大きな支持を集め、日本でもかなりヒットした。
ラジオでかかりまくってましたね。
- アーティスト:ラーセン=フェイトン・バンド
- 発売日: 2016/09/21
- メディア: CD
いまでもAORの名作のひとつに数えられる。
そして82年にはセカンドアルバムを「フル・ムーン」というタイトルでリリースする。
デビュー作が売れなかったことへのリベンジでしょうか。
- アーティスト:ラーセン=フェイトン・バンド
- 発売日: 2016/10/19
- メディア: CD
以後の活動は、上記のような華々しさはないけれど、コンスタントにソロアルバムを出しているし、セッションミュージシャンとしても活躍。
レナード・コーエンのバンドメンバーとして、レコーディングやツアーに参加したりしている。
<この項おわり>